工具
概要  ミニ四駆には、グラスファイバーや、カーボンファイバーを多用します。しかし、これらの材料は、硬度の高い素材を含有しているので、加工が難しく、コバルトハイスの工具でもあっと言う間にお釈迦になってしまいます
 この加工には、ダイアモンド工具か、超硬工具を使用します。ダイアモンドは特に切れ味も良く、長持ちしますが、目の細かいものしかありません。(大きなダイアは高いですから)
 これに対して、超硬工具は、グラスやカーボンを切削していると、次第に切れ味が落ちて来るものの、実用になる程度の寿命がありますし、砥いで再生出来るものもあります。
 鉄工所の人が出入りしているような大型の工具店に行くと、殆ど揃います。


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差込バイトホルダ
 差込バイトは経済的なので、小型旋盤でしばしば使われます。本バイトはその中でも、とりわけ経済性を重んじると同時に、ミニ旋盤に適した工夫を行ったものです。
 砥ぎ直しが簡単で、樹脂、アルミから、鉄材まで抜群に切れます。一番多用しているバイトです。
 旋盤を買ったけど、やっぱり安物はアカンわ。と諦らめている方はぜひこのバイトをお試し下さい。剛性の低い旋盤でも圧倒的な切れ味と美しい仕上がりが得られます。

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ストレートリーマー
 タミヤのプラリングローラーは、ベアリングのハメアイがキツクて、良く回りません。この様な場合に、一度ベアリングを抜き取って、リーマーで丁度5ミリまで穴を広げて、ネジロックを薄く塗ってベアリングを最挿入します。とても良く回る様になります。
 その他、ドリルで空けた穴を精度良く仕上げる場合に用います。写真はナチの製品で4ミリと5ミリ、何れも1500円程度で入手出来ます。


ラップセンサー
 99年12月23日の「総統杯耐久レース」で利用するラップセンサーを作りました。特徴は、@3レーンを独立して検出可能、A穴や突起物のない構造、BRS−232Cによる簡単なインターフェイス、C2400分の1秒の高精度、の4点です。


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ラップタイム計測・記録システム
 耐久レースの練習では、時系列でラップタイムの変化を記録してセッティングを行うことが効果的です。
 そこで、Windows95以上のパソコンで動作して、ラップタイムを計測・記録し、グラフ表示するシステムを作りました。記録した内容は随時CSVファイルに出力されますから、そのデータを表計算ソフトで加工、印刷する事も出来ます。  また、マウスを改造した簡単な回路でマシンの走行を読み取りますので、3000円以下の費用と4時間以下の手間で作ることが出来ます。


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六角ドライバ
 キャップドボルトを使うと、ネジの頭がバカになりにくく、安心してネジ止めが出来ます。
 写真はその為のドライバーで、左がスイスPB社の商品でボールポイントになっています。右はミニ四駆用に短く切って作ったものです。

超硬タケノコドリル
 板材に大きな穴を開ける場合にはタケノコドリルが便利です。一本で様々な直径の穴が開けれますから、経済的です。
 写真は、FRPはカーボンにも使用出来る超硬合金製のもので、左が、5、7、9、11、13、15、17、19、21ミリ、右が、6、8、10、12、14、16、18、20、22ミリの穴開けが出来ます。

タップ
 ミニ四駆には2ミリのネジが多用されるので、タップ立ての機会も多くなります。
 写真は、ステンレスにも比較的楽にネジが切れるハイス製のスパイラルタップで、800円程度で入手出来ます。SKSのストレートなら200円くらいからあります。

ダイス
 シャフトにネジを切る等、ダイスがあると便利です。ダイスはハンドルを2本用意して、古いもので下ネジを立てて、新しいもので、仕上げをすると、作業が早く、長持ちします。ハンドルは300程度と安価です。
 ダイスは刃に付いている調節ネジで、ダイスの締まりの限界を設定し、ハンドルに付いているネジで、締め付ける力を加減するしくみになっています。
 ステンレス等にネジを切る場合は、ハンドルのネジを半回転程度ゆるめて、次第に絞めながら3回程度に分けて切ると、刃が傷みません。

プロクソン用フェイスミル
 プロクソンのフライス盤は小型・軽量・安価でホビーには持ってこいなのです。しかし、剛性が低く、シャンクも6ミリのみで、利用出来る刃物が限られている点が難点です。そこで、主軸に直接取り付けて利用するフェイスミルを作ってみました。


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ミニ四駆用差込バイト
 ミニ四駆の部品を細工するとなると、通常のバイトでは、大きすぎて、話になりません。そこで、4ミリの鋼棒から便利なミニ差込バイトを作りました。


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ダイヤモンドのヤスリ
 何にでも使えて、良く削れます。写真は3本セットで2000円と安価な商品ですが、1年以上使っているのですが、まだいけます。
 FRPやカーボンと相性が良いですし、ハイスや、超硬の工具もサクサク砥ぐ事が出来ます。

ダイアカッター
 これを、ビュンビュン回すと、FRPがスイスイ切れます。本当は水をやりながら切ると良いのですが、掃除機で屑を吸い取りながら使っています。
 1.6ミリのFRPを秒速10ミリくらいで切ることが可能で、寿命も相当あります。「リリーフ」と言う会社の大小4本入りの商品が、1600円くらいで入手出来てお買い得です。安物でも結構寿命があります。
 残念ながら、構造上直線しか切れません。超硬工具の研磨にも使えます。

超硬カッター(プロクソン)
 プロクソンがルーター用に発売しているカッターです。刃先直径は2.4ミリと比較的細く、切り代も少なくてすみます。
 フライスでエンドミルの代わりに使用して、バンパーの切り出しに使っていますが、本来はルーター専用のビットで、この方法は禁じ手です。送りが早いと、折れます。
 リングバンパーを5枚くらい切り出すとへたります。DIYショップで800円程とお手頃ですが、度複雑な形状なので、砥ぐ事は出来ません。多くの場合、丸型カッターと2本組みになっていますが、探せば、単体で販売している店もあります。

超硬エンドミル
 頑丈さと切れ味を追求するならやはりエンドミルです。しかし、一般のエンドミルは良いものでも、コバルトハイスなので、FRPを切ると10センチ切る毎に砥ぐ必要があります。
 写真は超硬ソリッドエンドミルで、リングバンパーを5枚くらいは切り出せます。各社が発売していますが、これは、ナチの商品です。
 太さは0.1ミリからありますが、実用的なのは2〜3ミリだと思います。へたっても再研削出来ます。4000円くらいで、大型工具店で売られています。

超硬ドリル
 ドリルも、FRPに穴を開けると、気持ちよく開くのは最初の一つだけです。
 超硬合金のドリルなら、50個くらいはスイスイ開けれます。また、開いた穴も奇麗です。
 写真は、スイスのデキシー社の商品で、1000円くらいで、大型工具店で売られています。通常のドリルでも良いものは300円くらいしますから、却ってお買い得ですが、折れ易いので注意が必要です。

ダイアモンドバー
 FRPに、別のFRPを差し込んで固定する為の「ホゾ穴」を開ける場合があります。エンドミルや、カッターでは太すぎるので、この場合は、写真のダイアモンドバーを使用します。
 切削工具ではなく、研削工具なので、送りはゆっくりと0.2ミリ/秒くらいで行います。
 写真はダイアクラフト社の1.5ミリのストレートタイプのもので、工具店で600円くらいで売られています。

普通のバイト
 ホイルの外周を削ったり、やはり何かと必要です。写真はごく当たり前のバイトで、工具店で800円くらいで売られています。

双眼実体顕微鏡
 ギアやシャフトの状態を正確に確認出来ます。


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ダイアモンドバンドソー
 プロクソンのバンドソーで、ステンドグラス用のガラスを切断するセットです。CFRPが嘘の様にスパスパ切れます。
 フリーハンドでは直線が正確に切れませんので、下に説明する「直線切りアダプタ」を自作して使用しています。

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写真撮影
 写真を撮る時は、緑色の机シートを机の上にL字型に敷いて背景にしています。
 照明は、作業用の左右の2燈の白熱電球(30W)です。
 カメラは、19000円のたたき売りで購入したリコーのDC−3で接写が出来て便利です。
 最近はやりのメガピクセルのカメラは、HP用途には必要ありません。安物を買いましょう。