ラップタイム計測・記録システム
概要
 耐久レースの練習では、時系列でラップタイムの変化を記録してセッティングを行うことが効果的です。
 そこで、Windows95以上のパソコンで動作して、ラップタイムを計測・記録し、グラフ表示するシステムを作りました。記録した内容は随時CSVファイルに出力されますから、そのデータを表計算ソフトで加工、印刷する事も出来ます。  また、マウスを改造した簡単な回路でマシンの走行を読み取りますので、3000円以下の費用と4時間以下の手間で作ることが出来ます。
 本システムを構成するソースリストはどなたも自由に利用出来ますが、ドクは本システムの製作過程やその運用、また、運用の結果やその影響等、本システムに関連して生じた、いかなる状況にも一切責任を負いませんのでご了承下さい。

←1つ戻る ←←目次へ戻る

システムの全容
 このシステムは、
@ノートパソコン(Windows95以上が動作)
Aソフトウェア(lapchk.exe)
B改造したマウス
C実にいいかげんなセンサと接続ケーブル
の4点で構成されています。
 B改造したマウスとC実にいいかげんなセンサ、は無くても手動でマウスやキーを操作して使用出来ます。

ノートパソコンの画面
●起動
画面が表示されたら、マウスカーソルをグラフの上に移動しておきます。
マウスの左ボタンをクリックすると、計時をスタートします。
(マシンが最初にセンサを通過すると計時を始めます。)
キーボードのスペースキーでもスタートします。
●計時
スタートの後、マウスの左ボタンをクリックすると、ラップ時間を測定します。
(マシンがセンサを通過すると測定します。)
キーボードのスペースキーでも測定します。
測定されたラップ時間は左の表の上の行に追加され、ファイルに書き込まれます
●計時の中断
主宰者の指示等で一時的に計時を停止する場合は「Run」チェックボックスをクリアします。
「Run」チェックボックスをチェックする事で再開します。
●リセット
キーボードの「R」キーを押すと、表示を初期化して、スタート待ちになります。
●記録ファイル
計測されたラップ時間とラップ回数及び、時刻は、ファイルに出力されます。
記録ファイルはリセットする度に新しく作成されます。
ファイルはスタートした日付と時刻で命名されます。

改造したマウス
 先ず、とにかく安いマウスを買ってきます。ディスカウント等で1500円くらいで入手出来ます。
 続いて蓋を開けて、マウスの左ボタンのスイッチに繋がっている2本の線を外に引き出します。このとき、アース側の線をシールドの網線側につなぎます。
 写真に示す様に、マウスを出てすぐの所に、コネクタを取り付けておくと、取り外し出来て便利です。

実にいいかげんなセンサー
 FRPの板に、5ミリ程度のスペーサーで浮かせて、小型のリミットスイッチを取り付けます。
 このスイッチの動作腕に、電線結束バンド(インシュロック、サブタイ等)のバンド部分を切り取って、熱収縮チューブ(スミチューブ等)で固定します。
 このセンサーをコーナー外側に取り付けて、マシンの通過時にカチカチとON/OFFする様にしておきます。
 野蛮な機械式のセンサーですが、光量の影響を受けず、確実にラップをカウントしますし、動作腕が柔軟なので、マシンを傷付けたり、減速させたりと言う問題はありません。
 マシンが逆走して来ても、スイッチが壊れないように、スイッチの下部に押さえのピンを取り付けています。

ソフトの導入
 このソフトを動作させるには、VBの4、5、あるいは6が必要です。以下の3つのファイルを同一のディレクトリに格納して、エクスプローラから、lapchk.vbpファイルのアイコンをクリックする事で、開発環境が起動します。その後はVBの解説書に従って実行ファイルを作成します。

ソースリスト
 本システムはソースリストを公開しています。どなたも自由に利用出来ますが、ドクは本ソースリストの運用あるいは、運用の結果やその影響等、本システムに関連して生じた、いかなる状況にも一切責任を負いませんのでご了承下さい。

ソースリスト