プロクソン用フェイスミル
概要
 プロクソンのフライス盤は小型・軽量・安価でホビーには持ってこいなのですが、剛性が低く、シャンクも6ミリのみで、利用出来る刃物が限られている点が難点です。
 そこで、主軸に直接取り付けて利用するフェイスミルを作ってみました。
 意外と好調で軟鋼材でも切削可能だったので、紹介します。


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下面より見る
 溝に超硬角棒を嵌め込み、4ミリのホロセット2本で固定する構造になっています。外径30ミリ、高さ32ミリです。

上面よりみる
 上部には1/2インチ、20山/インチのネジを切ってあり、主軸にねじ込んで固定します。

刃先
 刃先には、ナチのK10を半分に切断して使用しています。刃先は緩い山形に砥いでいます。尖らすとチッピングし易くなります。
 再研削を容易にする為に、すくい角はつけていません。

取り付けたところ
 主軸に直接取り付けますから、ご覧のようにガッチリセット出来ます。どうです、力強いでしょう。(男のロマンを感じるぜ?)
 とはいえ、他の部分の剛性はいままでのままですから、切り込みは浅くして利用します。

切削例
 16ミリの軟鋼角材の4面を平削りしたところです。6ミリのミルでは、何度も往復する必要がありますが、本フェイスミルでは、一回で平面に仕上がっており、良い面が出ています。
 千鳥面の方が好まれる傾向もありますが、刃先の摩耗を早めるので、僅かに主軸を傾けて、円弧状の刃痕で仕上げています。