くのいちOFFミーティング99耐久レース
概要  くのいちOFFミーティング99耐久レースのコースと攻略計画及び、その結果と説明します。
 耐久レースに備えて、レースと同じ時間走行する実験を、ラップタイムの時系列変化を記録しながら行なっています。


←1つ戻る ←←目次へ戻る

攻略計画
 左が本レースのコースで、Dr.BUZZの設計による見事なものです。
 ブリッジチェンジャーがありますので、スピードを上げるとコースアウト等のトラブルが発生しやすく、遅いとラップ数が伸びません。そこで、出来るだけ一定の早さで走る事を目指しています。
 ところが、アルカリ電池は@最初は電圧が高くA次に電圧が徐々に下がる安定期に入りB次第に電圧の低下速度が増す、と言う特徴があります。
 この為、最初電圧の高い時点で安定走行するマシンは、終盤では遅すぎ、終盤で安定走行するマシンは最初は早すぎてコースアウトする事になります。
 左のグラフはレースでの走行ラップをラップタイム計測記録システムを使用して記録したものです。B点とC点がマシンを交換した点です。
 青線がラップタイム、紫線がラップ回数です。電池が消耗して速度が落ちる分だけ早いマシンを投入して、速度を一定に保っています。

 このレースでは3台のマシンを投入し、一台目は高い電圧でもコースアウトしない
●1番機  28ミリタイヤ+FA130モータ搭載機
 総統式2(グラフA〜B)
を投入して、消費電力も節約しています。2台めは、やや下がった電圧でも高速走行出来る
●2番機  29.5ミリタイヤ+トルクチューンモータ搭載機
 総統式1:ウィニングバードフォーミュラーエンデュランス(グラフB〜C)
を投入し、3台めは電圧の下がった電池でも速度の出る
●3番機  30.5ミリタイヤ+トルクチューン搭載機
 VS−3D(グラフC〜D)
を、投入して電池のエネルギーを絞り出しています。
 また、電池の消耗を防ぐには、抵抗を減らす必要があり、@19ミリプラスティックローラーAナロートレッドのVSシャーシB各種抵抗抜き、を実施しています。
 マシンの最高速度は、19ミリプラスティックローラーでブリッジを越えられる限界の速度(JCJC3.8秒)より、十分低く設定(JCJC4.1秒)しています。

 CとDの間で、ラップ時間に膨らみが生じているのは、私たちが「電池山」と呼んでいる現象で、減極剤の効果が追いつかなくなり、一時的に電池の内部抵抗が上昇するものです。この現象は@電池を暖める、A消費電流を減らす、と言った方法で軽減出来ます。
 3番めのマシンは、弱った電池からパワーを絞り出す為に、負荷が高いので電池山が出た訳です。