スゥイートシンディー人形
ふわふわ抱き人形の
型紙と詳しい作り方(すべて無料)
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組み立て(1)

ここでは、ボディーと首を縫い合わせ、ボディーをジャージ布でカバーします。

ボディーカバー

ボディーカバーはスゥイートシンディー人形の特徴の一つです。ボディーカバーによって体の表面が滑らかになり、見た目が大きく改善されます。しかし、ボディーカバーを取り付ける作業は多少面倒で、関節も曲がりにくくなります。
スゥイートシンディー人形はボディーカバー無しでも作ることができますので、人形の用途を考えて、ボディーカバーを取り付けるかどうかを決めてください。

ボディーカバーの裁断

ボディーカバーはシンディー人形で最も大きいピースで、下半分は細長い袋のような形をしており足を覆います。上半分はボディーを覆います。ボディーカバーは、右用と左用の二つのピースでできており、左用は型紙をそのまま使って、右用は型紙を裏返しに使って作ります。
型紙に穴を開ける
タオルを4枚重ね、その上にボディーカバーの型紙を置いて、型紙に印刷されているすべての丸印の中心に、千枚通しで穴を開けます。

周囲をなぞる
綿ジャージ布の伸び縮みする方向を横に置き、その上に図のようにボディーカバーの型紙を乗せて、周囲をなぞります。今マークしている面が、表になります。
型紙の縁は大部分が縫い線です。但し、型紙の上下の飛び出した部分(型紙の形を魚に例えれば、背ビレと胸ビレに相当する部分)だけは縫い線ではなく、裁断線です。

穴に印をする
千枚通しで開けた穴にマーカーの先端を挿入して、布に点を付けます。

印をつなぐ
型紙を外して、布の上にマークした点を、型紙に書かれているように、線でつなぎます。
おもて面のマーク
ここまでの作業で、図のように布がマークされます。灰色の部分はピースの形を現しています。
裁断
裁断したボディーカバー
1センチの縫い代を残して、布を切ります。但し、背ビレと胸ヒレの部分だけはマークした線が裁断線ですから、縫い代を残す必要はありません。

X,b,aの点と裏面へのマーク
裏にも印を付ける
布を裏返しにして、その上に、布の縁を目安に裏返した型紙を乗せます。上下2箇所のの飛び出した部分(X,b,a付近)を布の縁とピッタリ合わせ、X-Y間の縁をなぞります。
穴に印をする
型紙の上下にあるX,b,aの穴と、折り曲げ線(Folding line)の上にある14個の穴にマーカーの先端を差し込んで印を付けます。印をつけたら型紙を外して、布の上にマークした点(X-b-a)を、型紙に書かれているように、線でつなぎます。
これで、左側のボディーカバーが裁断できました。

右側のボディーカバーへのマーク(おもて)
右側のボディーカバーへのマーク(裏)
裁断した右ボディーカバーピース
型紙を裏返しに使って、左側と同じ作業を繰り返し、右側のボディーカバーも裁断します。左右のボディーカバーは形は同じですが、鏡に映したように裏表が逆になります。

ボディーカバーの足部を縫う

足をカバーする部分を細長い袋状に縫います。
X,b,aの位置
X,a,bを合わせる
合わせて閉じたところ
裁断したボディーカバー中央の折り曲げ線(Folding line)で中表に布を折り、XとX,aとa,bとbのをピッタリ合わせます。

足の部分を縫う
折り曲げたボディーカバーの、X-Yの間(足の内側部分)をピンで留めて縫います。

足先の縫い代を切り詰める
足先の部分(Y付近)の縫い代を3ミリ程度に切り詰めます。

表へ返す
外表に返します。これで、一方のボディーカバーの足部が縫えました。
もう一方のボディーカバーも同じように縫います。

足をカバーする

脛にカバーをする
靴下を履かせる要領で、左脛に左ボディーカバー(型紙を表に使って布の表面をマークした方のボディーカバー)の足の部分を被せます。足先に隙間が出来ないようにします。
ボディーカバーの縫い目は、足の内側面の中心線に合わせます。足の内側中心線にマーカーで線を引いておくと作業しやすいです。このようにして、ボディーカバー縫い目は、ひざ関節の縫い付け点Bの上に重なります。
縫い代は体の後ろ方向に倒しておきます。
膝に綿を入れる
カバーを膝付近まで被せたら、直径4センチ程度の丸い綿を用意して、ひざの前の部分に入れて、その上をボディーカバーで覆います。
股関節に綿を入れる
カバーを太腿の上端まで被せたら、直径6センチ程度の丸い綿を用意して、股関節の前の部分に入れて、その上をボディーカバーで覆います。
さらに、残ったボディーカバーでボディーを覆います。ただし、ボディーの部分はまだ袋状になっていないので、ボディーの内側の部分は開いたままとなります。

カバーを縫い付ける

先ず、ボディーカバー上のV-b-Tの線を、ボディーのV-U-Tの線に合わせて、ピンで留めて縫います。b点とU点を合わせる必要はありません。
ボディーカバーをボディーに縫い付けるときは、上に被せたジャージ布だけを縫うのではなくて、必ず下にあるシーチング布をすくって縫います。
T-Vを縫って、R-a-N-Mをピンで留める
T-VとR-a-Mにたるみを作る
続いて、ボディーカバー上のR-a-Mの線を、ボディーのR-Q-P-N-Mの線に合わせて、ピンで留めます。このとき線V-b-Tと線R-a-Nの間の布が引きつらないようにボディーカバーの前後の位置を調整します。また、線R-a-N-Mのa付近と、線V-b-Tとの間の布に、マーカーが楽に入る程度のたるみができるようにします。
R-aの間を縫う
ピンで留めた部分を、Rから縫い始めます。ボディーの前面のR-aの部分は完成後も露出するので、返し縫いで奇麗にステッチします。

a-Nの間を縫う
ボディー背面の a-N までを縫います。N-Mの間は縫わずに残します。ボディー背面 a-N は完成後は隠れるので、グシ縫いでかまいません。

綿を詰める(横から見る)
綿を詰める(前より見る)
線V-b-Tと線R-a-Nの間に前方から柔らかく綿を詰めます。奥から順にマーカー等の棒を使って均一に詰めます。

同じ作業を繰り返して、右足と右ボディーに、右ボディーカバー(型紙を裏に使って布の表面をマークした方のボディーカバー)を被せ、縫い付けます。
T-V間を縫い付ける
R-a間を縫い付ける
a-N間を縫い付ける
綿を詰める

左右のボディーを縫い合わせる

P-N間を縫う
縫い合わせたボディーの背面
左右のボディーを背中の線 P-N に沿ってラダーステッチで縫い合わせます。

O-D間を縫う
縫い合わせた左右のボディー
左右のボディーを腹部の線 O-D に沿ってラダーステッチで縫い合わせます。

ボディーの上部から首を差込み、首のA点を、ボディー上部の縫い目と合わせます。
左ボディーと首を背中の線 A-N に沿ってラダーステッチで縫い合わせます。

右ボディーと首を背中の線 A-N に沿ってラダーステッチで縫い合わせます。
左ボディーと首を胸の線 A-M に沿ってラダーステッチで縫い合わせます。
右ボディーと首を胸の線 A-M に沿ってラダーステッチで縫い合わせます。

乳首を付ける

この作業は胸の線をより自然に見せるためのものですが、必須ではありません。不要な場合は飛ばしてください。
縫い糸で結び目の輪を作ります。

輪の中に直径2センチ程度の綿の玉を入れます。

結び目を引き締め、さらに、2回結んで固定します。

不要な綿を摘み取ります。

綿から出ている2本の糸を縫い針に通します。

胸にある×印に針を通し、小さく2回縫ったあと玉止めして固定します。

同じ作業を両方の胸に行います。

おなかを縫い合わす

c から d に向かって縫い始める
みぞおちまで縫ったところ
左右のボディーカバーのおなかの線 c-d をラダーステッチでミゾオチに部分まで縫い進みます。この縫い目は完成後に露出しますので、こまかく均一に縫います。ボディーには縫い付けず、カバーとカバーだけを縫い合わせてください。

縫い終わりを首にピンで留める
みぞおちまで縫い進んだら、縫い終わりの点 d を首の先端にピンで留めます。(縫いやすくなります)

d まで縫い進む
さらに、みぞおちから、縫い終わりの点 d まで縫います。

おなかに綿を詰める
ボディーカバーをみぞおちの部分まで脱がせて、下腹部からおなかにかけて綿を詰め、おなからしく膨らませます。

胸骨部に綿を置く
胸骨の上に少し綿を乗せて、ずれないように、ゆったりと数針縫いとめます。綿を縫いとめるときは、綿の上に糸を縫うのではなく、針を綿の中に通します。

胸を覆う
再び、ボディカバーを首まで被せます。

背中を縫う
ボディーを裏返して、背中の線 N-M をラダーステッチで縫い閉じます。

e-Mを縫う
縫い終えたところ
ボディー背面の e-M の線をラダーステッチで縫い閉じます。ボディーには縫い付けず、ボディーカバーどうしを縫い合わせます。

首の上端をボディーに縫い付ける
首の上端の線 0-Q-O にボディーカバーの線 e-d-e を重ねて、線 e-e-d の上をぐるりとボディーに縫い付けます。

背中を縫う
首の周囲に皺やたるみができないように、ボディーカバーの首に繋がっている M 部分の周辺を腰の方向に引っ張りながら、ボディー背面の W-M-W の線をボディーにピンで固定しして、縫いとめます。

背中を縫い閉じる
縫い閉じたところ
背中ダーツ W-M-W をラダーステッチで縫い閉じます。

カバーされたボディー(前面)
カバーされたボディー(背面)
ボディーがカバーできました

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