スゥイートシンディー人形
ふわふわ抱き人形の
型紙と詳しい作り方(すべて無料)
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髪の毛

ここでは、ヘッドに髪の毛を取り付けます。
スゥイートシンディー人形の髪の毛は、比較的簡単に作れ、そのうえ、髪型を変えて遊べるように工夫されています。
髪の毛は、一本一本植毛するのではなく、手編み糸で作った鬘を頭に縫い止める方法なので楽に作れますし、洗濯のとき等、必要があれば外すことも出来ます。
鬘は、手編み糸をアイロンテープやマスキングテープで止めて簾を作り、その簾を縫い合わせて作ります。
縫い合わせる簾は、次の3種類です。
房の名前役割
土台簾一番大きな簾です。
あたまの天辺に前から後ろまでを覆います。
頭の地肌を隠して、生え際の毛になります。
後簾土台簾の頭の中央の線の、前髪より後ろの部分に縫い付けます。
側面と後ろの髪の毛になります。
前簾土台簾のおでこの上の線(前髪線)に縫い付けます。
前髪と側面の髪の毛になります。

土台簾

土台簾を作る

巻枠
最初に巻枠を作ります。幅55センチ、高さ30センチの段ポール板を用意して、左右の切り口にはガムテープを張ります。
ガムテープはダンボールの切り口の滑りを良くして、手編み糸を巻き並べ易くします。

巻き始める
手編み糸の端を巻枠にテープで止めて、巻き始めます。糸の間隔は無理に詰めずに、ゆったりと巻き並べて下さい。ギュウギュウに詰めて巻き並べると、髪の毛が多くなりすぎます。
巻き終わったところ
高さ27センチまで巻き並べます。巻き終わりが解けないように、テープで巻枠に貼り付けておきます。
アイロンテープを接着する
巻枠の右端から10センチのところにアイロン接着テープを貼り付けます。アイロンを強く押し付けて、十分に接着してください。巻枠にアイロンテープを接着しないようにしてください。
切断
巻枠を左右に裏返して(接着したアイロン接着テープが、巻枠の裏面左側に来るように裏返してください)巻枠の右端から10センチの所で、手編み糸を鋏で切ります。
切断
切り終わったら、手編み糸を巻枠から外します。
ミシンを掛ける
アイロンテープの中央をミシンで細かく縫います。縫い終わりと縫い始めは返しミシンをします。
これで土台簾が出来上がりました。

ヘッドの準備


マーカーを使ってヘッドに生え際線(図に青でHair lineと記載)、正中線(図に緑でCenter lineと記載)、前髪線(図にピンクでBangs lineと記載)の3本を描きます。
この3本の線に沿って簾状の髪の毛を取り付けて鬘を作ります。
図の点線は説明のために様々な色を使って濃く表示していますが、実際にはマーカーの線は薄い水色でこれほど目立ちません。
マークが済んだら、生え際線の僅か下に目印として待ち針を打ちます。(図に赤い矢印で示しています)

頭に固定する

ヘッドを型にして土台簾をお椀状に加工します。立体的な加工ですが、アイロンテープを使用して容易に作業できるように工夫しています。
土台簾のアイロンテープを貼り付けた側を外側にして、マークしたヘッドの正中線に沿ってピンで留めます。
櫛を使って、ヘッド(頭皮)が見えないように髪の毛(手編み糸)をきれいに整えて、髪の毛をマスキングテープで動かないように固定します。
ヘッドに打った待ち針を目印にマーカーで生え際(図に青の点線で表示)に線を引きます。

生え際にアイロンテープを貼り付ける

マーカーで印をつけた生え際線の上側に沿ってアイロンテープを接着します。
髪の毛を奇麗に整えて、生え際線に沿ってぐるりと一周アイロンテープを接着したところです。

さらにアイロンテープを貼り付ける

更に斜め方向に2本のアイロンテープを接着します。
前面
後面
上面
生え際線の3センチ5ミリ上にもう一周アイロンテープを接着します。また、正中線の左右にもそれぞれアイロンテープを接着します

前髪線にアイロンテープを貼り付ける

前面
側面
耳の前面の生え際から、おでこの生え際から4.5センチ上がった部分に向かって、前髪線(写真ではBangs lineと書いたピンクの点線)をマーカーで描き、マークした線に沿って、写真のようにアイロンテープを接着します。

土台をヘッドから外して、アイロンテープに沿って縫う

アイロンテープと髪の毛は接着していますが、ヘッドと髪の毛は接着していませんから、土台簾は、ヘッドから帽子を脱ぐように外す事ができます。

手編み糸と同じ色の糸をミシンにセットして、外した土台簾のアイロンテープの部分を縫います。
図に赤い点線で示すように、生え際のテープは一番下から1ミリの所を、それ以外のテープはテープの中央を縫います。
図では見やすいように、縫い目をオレンジで示しています。

土台の出来上がり

これで、帽子形の土台が出来ました。アイロンテープが内側になるように裏返して、ヘッドに被せて寸法を確認します。

後簾

準備

後簾は正中線(頭の中央を前後に走る線)に沿って、前髪線から、後ろの生え際までの部分に縫い付けます。

前髪線
後ろの生え際線
後簾の長さは22センチになる筈ですが、伸び縮みがあるので、土台をヘッドに被せた状態で、メジャーで長さを測ります。
ここでは、測った長さが22センチとして説明を進めます。

枠に手編み糸を巻く
土台簾と同じ巻枠に高さ22センチだけ手編み糸を巻き並べ、巻き終わりが解けないように、テープで巻枠に貼り付けておきます。

テープで固定する
巻き枠の右端から10センチあたりで、2本のマスキングテープ(間を1ミリ程度空ける)を使って、手編み糸を固定します。
裏返して切る
巻き枠を左右に裏返します。このとき、マスキングテープを張った部分は裏面の左側になります。 巻き枠の右端から10センチあたりで、鋏で手編み糸を切って、簾を巻枠から外します。

巻き枠から外した後ろ簾
手編み糸はマスキングテープで仮止めされているだけですから、強く引っ張ると外れてしまいます。そっと扱ってください。
土台に後ろ簾をピンで止める(前)
土台の正中線(真ん中の線)の前髪線から後ろの部分に、後ろ簾をピンで仮止めします。
テープの隙間を縫う
テープの隙間を縫ったところ
ミシンでテープとテープの隙間を縫います。縫い始めと縫い終わりは返しミシンをします。
テープを剥がす(前)
テープを剥がす(後)
縫い終わったらマスキングテープを剥がします。張ったまま長時間放置すると、剥がれにくくなるので、縫い終わったら直ぐに剥がしてください。
ここでは見易くするためにヘッドに被せていますが、実際にはヘッドに取り付ける必要はありません。

前簾

前簾の位置と長さを確認

前髪線の長さを測る
前簾は前髪とサイドの髪の毛になる簾です。この簾は前髪線(Bangs line)に沿って土台に縫い付けます。
前髪線の開始点
前髪線の終了点
この長さは24センチになる筈ですが、伸び縮みがあるので、土台をヘッドに被せた状態で、メジャーで長さを測ります。
ここでは、測った長さが24センチとして説明を進めます。

前簾を巻き並べる

巻き並べて2本のテープを貼る
幅42センチの巻枠に高さ24センチだけ手編み糸を巻き並べます。巻き終わりが解けないように、テープで巻枠に貼り付けておきます。
巻き枠の右から10センチの所で、2本のマスキングテープ(間を1ミリ程度空ける)で固定します。
巻き並べて2本のテープを貼って切る
巻き枠から外した前簾
巻き枠を裏返すことなく、2本のテープの中央から左に26センチのところで切断して巻枠から外します。前簾は、テープの左右で髪の長さが異なります。短い側が前(おでこ)側で長い側が後ろ(後頭部)側です。

土台に前簾をピン止めする(正面)
土台に前簾をピン止めする(側面)
前簾は土台簾の前髪線に2本のマスキングテープの間を合わせて縫い付けます。
前簾を縫い付けるのは、土台簾のアイロンテープをつけていない側です。

前簾を縫い付けたところ
縫い付けた後でマスキングテープを剥がし、ヘッドに被せます。

鬘の取り付け

生え際線の部分ヘッドに縫いつけます。洗濯などの目的で鬘を外すときにはこの縫い糸は外しますから、極めて荒く縫ってください。 目の粗く柔らかいブラシで髪の毛を整えて、好みの長さにカットして下さい。
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