スゥイートシンディー人形
ふわふわ抱き人形の
型紙と詳しい作り方(すべて無料)
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ヘッド(1)

ここでは、ヘッドと首を縫って綿を詰め、ヘッドをジャージ布で覆います。
ヘッドは4種類の部品で出来ています。ヘッドベース(頭の土台)、顔カバー、首と、耳です。顔カバーと耳は伸び縮みする綿ジャージで縫います。また、他の部分はコットンシーチングで縫います。 顔の形はとても微妙なので、特に顔面のピースでは、線の上を正確にマークして縫ってください。

ヘッド・ベース(あたまの土台)

裁断

ヘッドベースは、8枚のピースで出来ています。どのピースも類似の形なので、間違えないように、裁断する都度縫い合わせます。

裏面へ印をつける

縁をなぞる
最初に、ヘッドベースの下側右前(Lower right front)の型紙をシーチングの上に載せて、ふちをマーカーでなぞります。マークした面が、裏面になります。

線を写す
段ボールの上に、パターンを乗せ、さらに、その上に、縁をなぞったヘッドベースピースを載せます。縁の線を合わせて画鋲を斜めに半分刺して固定し、パターンに書かれた実線を写します。(写真では磁石を使用)
今マークしている正面下側(Lower left frontとLower right front)は、顔面のピースですので、丁寧に作業してください。その他のヘッドベースのピースは多少荒くても目立ちません。

おもて面へ印をつける

おもての線を写す
マーク中の布を裏返しにして、その下に反対側(下側左前:Lower left front)の型紙を敷きます。
縁の線を合わせて固定し、パターンに書かれた点線を写します。ここでは、目と口の線を写します。

裁断

裁断する
型紙の縁の線に沿って布を裁断します。

もう一方のピースをマークして裁断する

反対側のピースもマークして裁断する
下側右前(Lower right front)と同じように作業して、下側左前(Lower left front)のピーうをマークして裁断します。但し、うら面のマークに下側左前(Lower left front)の型紙を使い、おもて面のマークに下側右前(Lower right front)の型紙を使います。

正面を縫う

左右のピースを重ねて縫い合わせる
下側右前と下側左前のピースを中表に合わせて、正面の線をピンで留めて縫います。光に翳して透かし、2枚のピースの縫い線がピタリと重なっていることを確認して下さい。顔の正面は縫い目が目立ち易いので、しつけをして縫うときれいに仕上がります。

他のピースも裁断して縫う

その他のピースの裁断と縫い合わせ
赤線部で縫い合わせます

縫い合わせるピース縫い合わせる位置
下側右前
下側左前
前面中心の線
上側右前
上側左前
前面中心の線
下側右後
下側左後
背面中心の線
上側右後
上側左後
背面中心の線

すでに縫い合わせた下側前左右のピースと同じように作業して、上側前、下側後、上側後、のピースも裁断して、左右のピースを縫い合わせます。
全部で8枚のピースを裁断して、上下を縫い合わせるので、4枚のピースができます。
型紙上の実線は布のうら面に、点線はおもて面に、極太線はうら面とおもて面の両面にマークしてください。
尚、後ろ側のピースでは、上の図表のように、背面の線を縫い合わせます。

ダーツを縫う

ダーツを縫う
縫い合わせた4枚のピースにある、それぞれ4つ(合計16個)のダーツをピンで留めて縫います。光に翳して透かし、ダーツの縫い線がピタリと重なっていることを確認して下さい。正面下(Lower Front)のピースは顔の部分なので、しつけをして、ピンを外して縫う方が奇麗に仕上がります。
不要な布を切り取る
大きなダーツは余分な布を切り取ります。
ダーツを縫ったピース

前面の上下のパーツを縫い合わせる

縫い代を切り取る
前面の上下2枚のピースの、縫い線(D-E-E-F-G-H-I-J)上にある縫い代を、写真のように、三角に切り取ります。縫い糸を切らないように注意します。
表を合わせて縫う
正面下ピースと正面上ピースを中表に合わせて、布の端とダーツの位置を合わせ、待ち針で固定して、線 (D-E-E-F-G-H-I-J)の上を縫います。

背面の上下のパーツを縫い合わせる

前面と背面の上下のピースを縫い合わせる
顔正面と同じ作業で、顔背面の上下のピースのダーツを縫い、2枚を縫い合わせます。写真は縫い合わせたピースを広げたところです。

前後のパーツを縫い合わせる

前後のピースを縫い合わせる
前頭と後頭のパーツを中表に合わせて、布の縁を合わせ、待ち針で止め、型紙に書かれた詰め口を残して、線(M-J-N-D-M)の上を縫います。写真では、しつけして縫っています。

綿を詰めて、詰め口を閉じる

詰め口を縫い閉じる
つめ終わったヘッド・ベース
外表に返して、出来るだけ堅く綿を詰め、詰め口をラダーステッチで縫い閉じます。

顔カバー

裁断

型紙をなぞる
まず、綿ジャージの上に顔カバーのパターンを載せて、縁をマーカーでなぞります。
型紙を裏返して、反対側をなぞる
次に、パターンを裏返して、センターライン(X-Y)を布に描いた線と合わせて、もう一度なぞります。この線は、縫い線です。
裁断する
1cmの縫い代を残して裁断します。

縫う

折り曲げて縫う
中表に合わせて、センターライン(X-Y)で折り曲げて、後頭の線(X-Y-Z)を縫います。縫い終わったら外表に返しておきます。

顔をカバーする

ヘッド・ベースにカバーをする
カバーしたヘッドベース
顔カバーの上部の開口部に、ヘッドベースの底部を挿入し、ヘッドベースに顔カバーを被せます。
頭の下面
顔カバーの下の端を縫い絞ります。縫い糸を引いて、皺ができないようにとじます。しかし、完全に縫い閉じるのではなく、写真のように、空き口が残ります。
閉じ口の周囲に皺ができないように頭の上部にカバーを引っ張ってください。
頭の下の閉じ口は、首を取り付けるときに、隠してしまいます。ですから、写真にあるように、空き口の位置が、首の取り付け位置に来るようにします。(左側の写真では、顔は下を向いています)
頭の上面
顔カバーの上の端を縫い絞ります。前頭部にはできるだけ皺ができないようにします。後頭部には多少に皺ができてもかまいません。写真では、前頭部が下です。
開口部は完全に縫い閉じるのではなく、写真のように、空き口が残ります。

上下を縫い絞ったところ
顔カバーの上下を縫い絞ったところです。上側の閉じ口は、おでこの上の、髪の毛で隠れる部分にできます。
首取り付け位置をカバーにマークする
首取り付け円をマークする
頭の下部にある首取り付け位置の線を、ヘッドカバーにマークします。マークした線に、首取り付け位置マーカー(Neck attaching line marker)の横線を合わせてピンで留め、周囲をなぞります。
首取り付け線の内側を縫う
マークした首取り付け線の1ミリ内側をヘッドベースに縫い付けます。
表情をカバーに写す
ヘッドベースに書かれた目、口、耳、をヘッドカバーに写します。
頭頂部の縫い付け線をマークする
縫い付け線マーカーを頭頂部に当て、円形の穴をなぞってマークします。縫い付け線はできるだけ後頭部にずらしてマークします。写真では上が後頭部です。

カバーをベースに縫い付ける
マークした円に沿って、ヘッドカバーをベースに縫い付けます。
ほつれ止めを塗る
縫い付けた線の内側にほつれ止めを塗ります。
余分な布を切る
4ミリの縫い代を残して、余分な布を切り取ります。
カバーできた頭

首を縫う

なぞる
シーチングに型紙をおいて、縁をなぞります。

裁断
印に沿って裁断します。
裏面の線を写す
段ボールの上に型紙と首パーツを置いて縁を合わせて画鋲で止めて、マーカーで実線をなぞります。(写真では、磁石を使用)こちらが裏面になります。
表面の線を写す
首パーツを裏返して再び画鋲で止めて、マーカーで点線をなぞります。こちらが、表面になります。

折って縫います
中表にセンターラインで折り曲げて、周囲の線の上を縫います。
綿を詰めた首
外表に返して、綿をできるだけ堅く詰めてください。
縫い始め
首の端(B-C-B)を縫い閉じます。先ず、B点で小さく2針(同じ場所で)縫います。
一周縫ったところ
首の周囲 B-C-B を一周縫います。
縫い糸を引き締める
開口部から綿を詰め込みながら(思いっきり詰め込んで下さい、Bの先端部分にも十分に詰めて下さい)縫い糸を引いて強く引き締めます。 丁度良いくらい縫い糸を引き締めたら、(同じ場所で)小さく2針縫った後、縫い糸を結び切ります。
縫い閉じた首

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    DOKUについて

      メイル(doku@newon.org)

      「DOKU」は医者を意味しません。「DOKU」は日本語の単語「DOKUTOKU」に由来します。ま た、それはユニークとオリジナルを意味します。