スゥイートシンディー人形
ふわふわ抱き人形の
型紙と詳しい作り方(すべて無料)
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材料と道具、型紙の準備

 ここでは、材料と道具を集めて、型紙を印刷して切りぬきます。

材料

共通

  1. A4サイズの画用紙30枚(型紙用)
     A4サイズの画用紙が手に入らない場合は、八つ切り画用紙をA4サイズに切って使えます。学童用の安価な画用紙で十分です。但し、あまり薄いものは型紙に向きません。
  2. 生成りのコットンシーチング布3m
  3. 生成りの綿ジャージ布1.5m
  4. 生成りの縫い糸
     パッチワーク用のたとえば Dual duty 等が使いやすいです

ボディー用

  1. 化繊綿、約700グラム
     一番重要な材料です。弾力性が強く、流動性があり、洗濯の可能な上質の化繊綿を使用してください。握ったときにギスギスせず、ムニューと滑るような感触のものが適します。つぶ綿が理想ですが、手芸わたの中にも良いものがあります。たとえば(最近見かけませんが)「フックラ手芸わたSOFIA」等は強い弾力があります。ハマナカの手芸わたも(試してませんが)中空繊維が採用されているので、弾力がありそうです。デュポン社の「コンフォレルつぶ綿」は最高クラスの性能を持っていますが、手芸材料として販売されておらず、布団を購入して取り出す必要があり、そのうえ高価です。

頭用

  1. 強い糸
     目を取り付けます。ボタン糸等
  2. 化繊綿、100グラム
     頭、首および耳には、安価な化繊綿を詰めることができます。頭は堅く詰めるので、綿の質が抱き心地にあまり影響しないからです。
  3. 1.25センチ程度の2つの丸ボタン。
     あなたの好きな色を選びます。光沢のあるボタンが目を活き活きと感じさせます。
     糸穴が表面から見えないボタンが望ましいです。
  4. ほつれ止め剤
     専用のほつれ止め剤(ピケ等)を使用します。
  5. 好きな色のサマーヤーン、40グラム6玉
  6.  髪の毛に使用します。木綿100%のサマーヤーンは皮膚への刺激が少ないです。
     撚り糸(通常の毛糸同様、ねじって作ったもの)よりも、編み立て糸(組み紐状のもの)の方が髪が絡み難く優れています。艶のあるヤーンが望ましいです。
     説明に使用している人形は、オリムパスのコットンプリム(色番5)を使用しています。これは、綿100%の編み立てサマーヤーンで艶もあり、髪の毛に適した製品です。(サマーヤーンは冬季でも各種通信販売で入手可能です)

ワンピース用

  1. 好きな柄のコットンシーチング2m
  2. 布にあわせた縫い糸
  3. ゴム紐(3〜4本組)
  4. ファスナー25cm、はさみで切れるものを使用します。
  5. 木綿レース
    幅15センチ程度のもの(襟用)、30cm
    幅1.5センチ程度のもの(袖用)、60cm

道具

  1. 水で消えるマーカー
  2. はさみ
  3. 縫い針
  4. 布団針
  5. 待ち針
  6. ミシン
  7. 画鋲
  8. ダンボール板
 ダンボール板と画鋲は、型紙の上に切り抜いた布を固定して、型紙に描かれた線を布に書き写すために使用します。
 この方法は、手近な材料で出来るので、紹介していますが、画鋲で止めるのは面倒ですし、布がずれてしまう場合があります。
 そこで、磁石で布と型紙を固定すれば、より楽に、正確に作業できます。たとえば、ここで紹介している方法で作業すれば、多少の準備は必要ですが、非常に楽に作業できます。

ご注意

  1. 始める前に、ここと、型紙に書いてある説明を良くお読みください。
  2. 水で消えるマーカーを主に使います。単に「マーカーで」と書いてあるときは、水で消えるマーカーを使ってください。
  3. この作り方を印刷する場合、 ここをクリック してください そして、印刷する前に、フレームのないページを表示してください。
  4. 綿を詰めるときは、すでに詰めたものと比較しながら、同じ柔らかさに詰めてください。
  5. 詰め口を閉じるときは、縫い代を内側に折って、ラダーステッチで縫ってください。
  6. この説明では、見えやすいように、赤い糸を使っています。実際には、布に合わせた色の糸を使用してください。
    また、このため人形の体や顔の縫い目がとても目立っています。もちろん、布に合った色の糸で縫った場合は、ここで説明に使っている写真のように縫い目が目立つことはありません。

型紙ページの印刷

型紙は2つの形式で提供されています。どちらか好きな方を選んでください。

形式1(PDFファイル)

特徴

 お勧めの形式です。PDFファイル(アクロバット形式)で型紙を表示して印刷します。
 全ての型紙を1つのファイルとしてダウンロード出来るので、少ない回数の操作で全ての型紙が印刷できます。また、型紙が実寸大で印刷され易いです。
 型紙はの印刷にはアクロバットリーダーと言うソフトを使用しますが、殆どのパソコンには最初からこのソフトが入っています。もし、入っていなくても下のアイコンをクリックして無料で手に入れる事ができます。

Acrobat Reader PDFファイルをご覧になるにはAcrobat Readerが必要です。
もし型紙が表示されなければ、こちらからダウンロードして下さい。

型紙の表示

 型紙のダウンロードには多少時間が掛かります。スゥイートシンディーの全ての型紙をダウンロードするには、下のリンクをクリックして、暫くお待ちください。型紙は別のウィンドウに表示されます。

スゥイートシンディーの全ての型紙をダウンロードして表示する
If you can not get pattern to click above link, please get them using below URL. (Key in below URL to the address box of your browser and push enter key.)
http://doku.bimyo.jp/scd2j/ptrn/cindy_jp.pdf

型紙の印刷(寸法の確認用)

 暫くすると別のウィンドウに型紙が表示されます。
 先ず、安価な普通紙に型紙を1ページだけ印刷して、正しい寸法で印刷されることを確認します。
印刷ボタンをクリック
 図に赤枠で示す印刷ボタンをクリックします。

印刷設定
 上に示すような印刷画面が表示されます。プリンタにA4サイズの普通紙をセットして(未だ画用紙はセットしません)、図を参考に次の手順で操作することで、原寸大の型紙が1ページだけ印刷されます。
  1. 「現在のページ」オプションボタンをONにします。
  2. 「用紙サイズに合わせてページを縮小」チェックボックスをOFFにします。
    「用紙ワイズに合わせてページを拡大」チェックボックスをOFFにします。
    「ページの自動回転と中央配置」チェックボックスをONにします。
  3. OKボタンをクリックします。

サイズの確認

 型紙が実物大に印刷されたことを確認します。
定規を当てる
 型紙ページの下部に目盛があるので、正しい大きさで印刷されたか、調べることができます。たいていは、正しい大きさで印刷されますが、稀に、大きく、あるいは、小さく印刷される場合があります。プリンタの印刷設定を変更するか、拡大/縮小機能のあるコピー機で正しい寸法に複写する事もできます。

型紙の印刷(本番)

 試し印刷で正しい寸法の型紙が印刷できたら、29枚全ての型紙を画用紙に印刷します。

印刷ボタンをクリック
 図に赤枠で示す印刷ボタンをクリックします。

印刷設定
 上に示すような印刷画面が表示されます。プリンタにA4サイズの画用紙をセットして、図を参考に次の手順で操作することで、全ての型紙が印刷されます。
  1. 「全てのページ」オプションボタンをONにします。
  2. 「用紙サイズに合わせてページを縮小」チェックボックスをOFFにします。
    「用紙ワイズに合わせてページを拡大」チェックボックスをOFFにします。
    「ページの自動回転と中央配置」チェックボックスをONにします。
  3. OKボタンをクリックします。
スカートの型紙はありません。指定の寸法に布を四角く切って作ります。

形式2(JPEG画像形式)

特徴

 型紙の寸法が狂いやすくあまりお勧めできない方法です。上に記載のPDFファイルを使用した印刷が出来ない場合に試みてください。普通の画像として型紙をブラウザ(インターネットエクスプローラー等)に表示して印刷します。
 この形式は簡単な操作で型紙を見て頂くことができます。また、型紙の印刷には特別なソフトは必要ありません。型紙が表示されているブラウザの機能を使って印刷できます。
 しかし、一度に1枚の型紙しか表示できないので、全ての型紙を印刷するには何度も印刷を繰り返す必要があります。また、型紙が実寸大で印刷されない場合も多くなります。

型紙の表示

 下にある各型紙へのリンク(例えば「腕」)をクリックして、型紙ページを表示します。型紙は別のウィンドウに表示されます。

ボディーの型紙ページ

  1. 腕カバー
  2. ボディー前面上
  3. ボディー前面下1
  4. ボディー前面下2
  5. ボディー背面1
  6. ボディー背面2
  7. ボディー背面3
  8. ボディーカバー1
  9. ボディーカバー2
  10. ボディーカバー3
  11. ボディーカバー4
  12. ボディーカバー5
  13. ボディーカバー6

ヘッド用の型紙ページ

  1. マーカー
  2. ヘッド左(前面)
  3. ヘッド右(前面)
  4. ヘッド左(背面)
  5. ヘッド右(背面)
  6. 顔カバー

ワンピースの型紙ページ

  1. 前身頃
  2. 後身頃
  3. 袖1
  4. 袖2
スカートの型紙はありません。布を四角く切って作ります。

参考の型紙ページ

 あなたの好みにより、これらの型紙を使用することも出来ます。
  1. 指のある手
  2. 足のない脛

型紙の印刷(寸法の確認用)

 ブラウザーの印刷機能を使用して、型紙を印刷します。
印刷メニューを選択
 インターネットエクスプローラーの場合は、型紙が表示されているウィンドウのメニューバーから、ファイル→印刷をクリックします。
 印刷ダイアログボックスが表示されます。
印刷メニューを選択
 プリンタにA4サイズの普通紙をセットして(未だ画用紙はセットしません)、図に赤枠で示す印刷ボタンをクリックして型紙を1枚印刷します。

サイズの確認

 型紙が実物大に印刷されたことを確認します。
定規を当てる
 型紙ページの下部に目盛があるので、正しい大きさで印刷されたか、調べることができます。たいていは、正しい大きさで印刷されますが、稀に、大きく、あるいは、小さく印刷される場合があります。プリンタの印刷設定を変更するか、拡大/縮小機能のあるコピー機で正しい寸法に複写する事もできます。

型紙の印刷(本番)

 プリンタにA4サイズの画用紙をセットして同様の操作を行い型紙を1枚印刷します。
 正しく印刷されたら、次の型紙のリンク(例えば「腕カバー」)をクリックして、その型紙を表示し、印刷します。
 この操作繰り返してすべての型紙を印刷します。

型紙の切断

型紙ページから型紙を切り出します。切る線は、ページの上に、鋏のマークで示されています。

型紙をつなぐ

型紙をA4のページに収めるために、いくつかのパターン部分は2つ、あるいは、3つに分かれています。
テープで繋ぐこと
型紙のつなぎ目には、Tape together 等と書いてありますので、それを目安にセロテープなどで、繋ぎます。
腕カバー
シート2に2つに分かれて印刷されている腕カバーの型紙を繋ぎます。
シート4の足先の部分(三角の部分)を足の型紙に繋ぎます。
ボディー前面下部
シート8と9の型紙を繋ぎます。
ボディー背面
シート10,11,12の型紙を繋ぎます。
ボディーカバー
シート13,14,15,16,17,18の型紙を繋ぎます。
ワンピースの袖
シート28と29の型紙を繋ぎます。

型紙を楽に写す方法

 シンディー人形では、正確に縫うために、型紙の縁だけではなく、型紙の上に描かれた複数の線を布に写す必要があります。このためには、型紙の上に布を固定しなくてはなりません。
 作り方の説明文では、主にダンボール板と画鋲を使って、型紙の上に布を固定して、型紙に描かれた線を布に書き写す方法を紹介しています。しかし、この方法は手近な材料で出来るものの、多少面倒で、布がずれる場合もあります。また、型紙に画鋲で穴が開いてしまう問題もあります。
 そこで、多少の準備は必要ですが、磁石で布を固定する方法を使えば、より楽に、正確に作業できます。この方法で布を固定すれば、布を透かして型紙の上の線を写す場合だけではなく、型紙を切り抜いてその縁をなぞる作業も大変楽になります。
 ここでは、その手順を紹介します。パッチワークのパターンを写し取る等、工夫次第で別の用途にも色々と活用できますので、一度お試しください。

 磁石を使って、より簡単に型紙を写すには、次のようにします。
100円ショップのマグネット
ネオジム磁石がおすすめ
 100円ショップなどで販売されているマグネットを手に入れます。ネオジム磁石が使われているものが最良ですが、小さな磁石であれば、使用できます。
箸先で押して磁石を外す
外した磁石
10個くらいあると便利
 磁石以外の部分が大きいと、邪魔になるので、この場合、箸で押して磁石だけを取り出します。磁石は10個くらいあると、便利です。
机の上にブリキ板を乗せる
磁石で布を固定すれば
型紙を切り抜かずに、楽々とトレース
 作業机がスチールデスクであれば、磁石が吸い付きますので、そのまま作業に使用できます。また、机の上に置ける小さなホワイトボード(磁石の吸い付くタイプ)があれば、これも、そのまま作業台として使用できます。
 それらが利用できない場合は、机の上にブリキ板(DIYショップで入手)を置き、その上に布を敷いて作業台を作ることができます。
 作業台の上に型紙と布を載せて磁石で止めれば、布がずれることなく、型紙を正確に楽々と写すことができます。

しつけについて

 この作り方の説明では多くの場合、待ち針を打ってそのままミシンで縫っています。シンディー人形は縫う場所が多く、できるだけ手早く仕上げる為です。
 しかし、待ち針を打ったままミシンを掛けると、まれにミシンを傷めますし、縫い目も乱れます。そこで、顔の線等、とりわけ奇麗な縫い目が必要な場合には、しつけしてピンを外して縫うように指示しています。もちろん、ミシンで縫う場合は、これ以外の箇所でも、しつけをして縫う方が奇麗に縫えますので、のんびり取り組む方はお試しください。
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    DOKUについて

      メイル(doku@newon.org)

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