スゥイートシンディー人形
ふわふわ抱き人形の
型紙と詳しい作り方(すべて無料)
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腕と脚

ここでは、手足を縫って綿を詰め、手をジャージ布で覆います。
腕と脚は、上腕、下腕、肩関節、脛、太腿、の5種類のパーツでできています。
腕と脚のパーツ(半分)
それぞれのパーツはすべて綿シーチング布で作り、腕は綿ジャージ布で覆います。(脚も後にボディーと一緒に覆います)
腕と脚のパーツは、右用と左用にそれぞれ2つづつ作ります。脛だけは、右用と左用で足先の形が異なりますが、その他のパーツは、左右同じ形です。
腕や脚のパーツは、肩関節以外、作り方が良く似ています。 ミシンの縫目は1.5から2ミリ程度に設定してください。

太腿と上腕

上腕と太腿は同じ手順で作ります。
型紙の縁をなぞる
印を付けた布
シーチング布を折って、その上に型紙を置いて、縁をマーカーでなぞります。
サイドラインを縫ったところ
待ち針で止めて、パターンの上に太線でかかれているサイドラインを縫います。

ダーツをなぞる
布を裏返して、縫った線に合わせて裏返した型紙を乗せ、下部のダーツと、上端の直線部をなぞります。
切断
1cmの縫い代を残して、不要部分を切り取ります。
ダーツをピンで留めて縫う
上端と下端のをひらき、型紙に「FOLDING LINE」と書かれた線で折ります。待ち針をして、下端の2箇所のダーツを縫います。
ダーツと上端を縫ったところ
上端の両端をそれぞれ1cm縫います。
ラダーステッチで、詰め口を縫う
縫い糸を引くと、詰め口が閉じます
詰め口から全体を裏返します。上端部の角は箸を使って裏返します。柔らかく綿を詰め、縫い代を内側に折り曲げて、ラダーステッチで詰め口を閉じます。
ここで、綿の量を色々と加減して、お気に入りの柔らかさに調節してください。綿は年月が経つと多少痩せて来ますので、自分が希望するより「少し堅い」と感じる程度に詰めるとうまく行きます。
十分に綿を詰めると、ムチムチした存在感のあるお人形に、少なく綿を詰めると、柔らかく優しいお人形に、うんと少なくすると、ぐったりして存在感の希薄なお人形になります。
また、綿を十分に詰めると体がしっかりしますが、関節は曲がりにくくなります。
人形全体の柔らかさを均一にするため、これからの作業で柔らかく綿を詰める場合には、この太腿と手で押した感触を比較しながら、同じくらいの柔らかさになるように詰めてゆきます。このため、この太腿の綿の柔らかさが、人形全体の柔らかさの基準となりますので、入念に調整してください。

完成した太腿
写真の下側が、人形の前面となります。
完成した上腕
上腕も同様の手順で縫います。

下腕

下腕は上腕と似ていますが、より簡単です。先ず、布を折って、その上に型紙を置いて、縁をマーカーでなぞります。

布を重ねて縫ったところ
脛にはダーツがありませんから、上端を残して、型紙に太線で示された部分を、ぐるりと、一気に縫います。

縫い閉じた下腕
1cmの縫い代を残して、不要部分を切り取り、裏返した後、太腿と比べながら、柔らかく綿を詰めて、詰め口を縫い閉じます。


なぞる
二重に重ねたシーチング布の上に型紙を置いて、縁をなぞります。

サイドラインを縫う
待ち針で止めて、型紙に太線でかかれているサイドラインを縫います。

端をなぞる
布を裏返して、裏返した型紙と、縫った線とを合わせて、両端の2つの線(A-B-C)と(D-E)をなぞります。

裁断
1cmの縫い代を残して裁断します。
折り曲げ線を写す
目分量で、型紙の折り曲げ線(B−F H−G)を布に写します。
足先を開いて、HG線を折って閉じます。

指先の形を写す
足の端の線(D-E)に足先の型紙の先端(K)を合わせて、足先のラインを布に写します。

足先を縫ったところ
待ち針で止めて、線の上を縫います。1cmの縫い代を残して足先の余分な布を切り取ります。
K、M、NおよびO.縫い代に切り目を入れます。縫い糸を切らないように用心します。
膝の端を縫います
膝の部分を開いて、型紙に「FOLDING LINE」(BF)と書かれた線で折って、再び閉じます。両端から1cmずつ縫います。中央は詰め口として空けておきます。
外表に返します。肘にある詰め口の角を裏返すには、端を使います。

ラダーステッチ
糸を引き締める
太腿と比べながら、柔らかく綿を詰めて、縫い代を内側に入れて、ラダーステッチで詰め口を閉じます。

完成した足

もう一方の足は、すでに縫った足と同じです。しかし、足の先は、裏返した型紙を使って、マークします。

肩関節

肩関節は、布でできたボールです。2つの 肩関節を作るために、4枚の円形の布を切り出します。

マークする
シーチング布に型紙を乗せて、縁をマーカーでなぞります。
切り出した肩関節
各ダーツの中心線を目分量で引いておきます。1cmの縫い代を残して切り取ります。

2つのダーツを縫ったところ
布を折り曲げて、2つのダーツを縫います。
さらに2つのダーツを縫ったところ
さらに、もう2つのダーツを縫います。
全部のダーツを縫ったところ
同じものをあと3つ縫って、全部で4つ作ります。
まわりを縫います
2つの肩関節部品を中表に合わせて、ダーツと、布の縁を合わせて、待ち針で止め、周りを縫います。円周の1/4は詰め口として残します。
表向けます
箸を使って、詰め口から表に返します。
綿を詰める
可能な限り堅く綿を詰めて、詰め口をラダーステッチで縫い閉じます。

腕の組み立て

下腕、上腕、肩関節、を縫い繋いで腕を組み立てます。
三角形の形成
下腕上端の型紙に「B」と書いてある部分に2つの角があります。この角を引っ張って、上腕部の下端の丸まった部分と合うように、三角形に整形します。

ピンで留めた所
上腕下部の、型紙にBの×印で示される所に、下腕の角を待ち針で止めます。
縫ったところ
ピンで留めた部分を数針縫います。

組み立てた腕の側面
組み立てた腕の正面
関節を曲げたところ
下椀と、脛の上部の各角部分をこのように、縫いつけます。

肩関節を縫いつけたところ
同様に、上腕上端の型紙に「A」と書いてある部分の角を三角形に整形し、肩関節のAの部分にピンで留めて、縫い付けます。

脚の組み立て

太腿、脛を縫い繋いで脚を組み立てます。
組み立てた脚
上腕と同様に、脛上端の型紙に「B」と書いてある部分の角を三角形に整形し、太腿の下端のBの×印にピンで留めて、縫い付けます。太腿には前後があるので、縫い付ける向きに注意します。

腕をカバーする

綿ジャージ布で腕をカバーします。ジャージ布の良く伸びる向きを、腕の長さの方向に使います。
また、布の裏と表で風合いが異なる場合は、滑らかな面が表面になるように使います。
型紙をなぞる
綿ジャージ布を折って、その上に型紙を置いて、縁をマーカーでなぞります。
ここで、マークしている面が、カバーの裏面になります。
線に沿って縫う
ピンで留めて、線に沿って縫います。
縫い代を残して切る
1センチの縫い代を残して余分な布を切り取ります。
先端部にほつれ止めを塗る
先端部の縫い代を切り詰める
手の先端部の丸くなった部分の縫い代にほつれ止めを塗って、縫い代を3ミリ程度に切り詰めます。
下腕を覆う
カバーの縫い目を、上腕のA−Bの線(後ろ側)に合わせて、靴下を履く要領で、下腕をカバーします。腕先とカバーの間に隙間ができないように注意します。
肘に綿を詰める
上腕部を覆う
直径4cm程度の一塊の綿を肘関節の外側に入れたのち、上腕部もカバーします。
写真のように、各関節部でカバーにたるみを持たせて、曲がりやすくします。

カバーの端を閉じる
カバーの端を一回り縫って、引き締めて閉じます。
不要な縫い代を切り取ったところ
3ミリの縫い代を残して、引き締めた部分の不要な布を切り取ります。
カバーした腕

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