RMX174充電装置
概要  注意:この充電装置を決して模倣しないで下さい。電池が爆発し、外傷、火傷、失明の可能性があります。本装置は電池メーカーが想定している電気的特性を大きく逸脱しています。また、操作ミスや、部品の劣化により、不慮の大きな事故が起こる可能性があります。このページの記述は十分な防護策を講じた上で行った実験を紹介するもので、その安全性、実用性について、一切保証するものではありません。また、本装置とその組立、運用及びこれに関連して生じた一切の状況について、ドクは一切責任を負いません。

 黎明計画で開発された、高圧、大電流放電を目的にした充電器です。8Aのパルスで充電を行い、電池の温度が一定になる様にパルスの巾が自動変調されます。
 通常8Aで連続充電すると、発熱して電池を破損しますが、間欠的にパルスで充電すれば、平均電流が低下し、充電が可能です。
 このパルス充電は昔からある方法ですが、10A程度の電流が安価に制御出来る様になったのは、ここ5年くらいの話なので、安く出回り始めた大電流トランジスタを利用して、強力な充電を安価に実現しています。
 学術的には、パルスの休止期間にイオンの移動が生じて、電池の特性上望ましいとの事です。
 本充電装置で充電したNiCd電池は、放電電圧が安定して高く維持され、大電流放電に適します。  99年7月のミニ天タミヤレギュ月例レースでの完全優勝を実現した装置です。


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全体
 右が放電部で、1セルずつ独立して2Aで放電を行います。放電中は麦電球が光ります。
 中央が充電部で、パルス充電を行います。接点は、真鍮のスペーサーを使用して頑丈に作り、0.3tの燐青銅の板ばねで、電池を保持しています。
 左が、充電電流と、放電電圧を観察するメータで、在庫部品の都合により、デジベルで表示されます。
 メータの下にあるのは、充電温度等の設定VRです。
 電池の下から、ファンで強制空冷を行い、温度上昇を可能な限り低く押さえ、一肌温度で、20分の高速充電も出来ます。

背面
 念のため大きな放熱機を取り付けています。デジットで200円で購入したものを、一部切り取って使用しています。

放熱機の裏
 8Aのスイッチングトランジスタを3本並列に利用し、最大24Aで充電出来ます。
 このトランジスタが、現在一個160円で販売されています。時代の進歩を感じます。

ケース内部
 ケース内には、電池と放熱板を冷却するファンが見えます。ファンはデジットで、380円の出物です。
 回路はユニバーサル基板を使用して配線しています。
 電源は、制御用に12V100mAと充電用に5V10Aを使用しますから、DOS/Vの電源が最適です。
 回路は、4069UBPをアナログ利用しており、安価で安定な動作を実現しています。
 大電流のパルスを扱いますから、発振対策等の基礎的な配線技術が必要です。

回路図
 この充電器は極めて危険です。技術的な参考の意味で回路を掲載していますが、模倣しないで下さい。このページで紹介した情報を利用した場合、利用とその結果生じたいかなる事態にもドクは一切責任を負いません。
 回路図がこちらのページに掲載されています。