シンディー人形
ふわふわ抱き人形の
型紙と詳しい作り方(応用編)
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ご案内

 嬉しいことに、シンディーのページを開くと直ぐに、多くの 電子メールを受け取りました。それらのうちのほとんどは布で出来た頭についてのものでした。それらを読んで、私は、プラスチック頭を手に入れる事が特に日 本以外では困難であると思いました。また、多くの人々は完全に布で出来た人形を作りたいのだとも、感じました。そこで、その作り方を追加しました。
 
友達のうちの一人は、「指や足のない手や脚は奇妙に見える」 と言いました。私は全然そのように思いませんでした。しかし、私は、多くの人形がそれを持っている事を思い出しました。それらはシンディーのもつ感触を損 なうのですが、私はそれらを作る必要があると考えました。
布製の頭(人形かつらを使用)
この説明では、縫い方が分かりやすいように、赤い糸で縫っています。ですから、縫い目はとても目立っています。しかし、実際にはそのようなことはありませ ん。
親指のある手
布製の頭(人形かつらを使用)
足のある脚
材料と道具

材料

共通

  1. A4のケントの紙の8枚
  2. 生成りのコットンシーチング1メートル
  3. 布にあわせた縫い糸

頭用

  1. 生成りの綿ジャージの30センチ
  2. 強い糸(目を取り付けます。ボタン糸等)
  3. 化繊綿
    頭、首および耳には、安価な綿を詰めることができます。
    頭は堅く詰めるので、綿の質が抱き心地に影響しないからです。特に、耳では、安い綿を使用しなければ、平らになりにくいです。
  4. 1.25センチ程度の2つの丸ボタンあなたの好きな色を選びます。
    光沢のあるボタンが目を活き活きと感じさせます。
  5. ほつれ止め剤(接着剤でもいいです)
  6. 14〜15インチの人形頭用の人形かつら

手と足用

  1. 化繊綿
    一番重要な材料です。反発力と流動性のある上質の化繊綿を使用してください。つぶ綿が理想です。

道具

  1. 水で消えるマーカー
  2. 油のマーカー(眉および口のためのオレンジおよび茶色)
  3. 縫い針
  4. 布団針
  5. 画鋲
  6. ピン
  7. カンシあるいはピンセットか、箸
  8. ミシン
型紙の準備

次 のリンクをクリックして、型紙ページを 表示して、ブラウザの印刷機能を使って印刷します。

頭用の型紙ページ

  1. ヘッド・ベース右正面
  2. ヘッド・ベース左正面
  3. ヘッド・ベース右背面
  4. ヘッド・ベース左背面
  5. 顔カバー

手の型紙ページ

  1. 親指のある手

足の型紙ページ

  1. 足のある脚
 シンディー人形の型紙や作り方のライセンスは、こちらをご覧下さい。
パターンの切断

切り取った型紙
型紙ページから型紙を切り出します。切る 線は、ページの上に、鋏のマークで示されています。
ご注意

  1. この作り方を印刷する場合、 ここをクリックしてくだ さい そして、印刷する前に、フレームのないページを表示してください。
  2. ミシンの縫い目は一番小さくセットします。
  3. 首、耳および頭には、安価な、あるいは、残り物の綿を詰めることができます。
布製の頭

ク ロスヘッド(布製の頭)は4種類の部品で出来ています。頭のベース、顔カバー、首と、耳です。顔カバーと耳は伸び縮みする綿ジャージで作られています。ま た、他の部分はコットンシーチングで作られています。顔の形はとても微妙なので、きっちり線の上を正確にマークして縫ってください。

ヘッド・ベース(あたまの土台)

裁断

ヘッドベースは、4枚(正面左右、背面左右)で出来ています。
印周辺
ヘッドベースの一つをシーチングの上に載せて、ふちをマーカーでなぞります。これが、表面になります。

裁断
ちょうど線の上を裁断します。

表面へ印をつける

表面の印
段ボールの上に、パターンを乗せ、さらに、その上に、裁断したヘッドベースピースを載せます。縁を合わせて画鋲を斜めに半分刺して固定し、パターンに書か れた線をすべて写してください。

裏側へ印をつける

裏がわの印
左右逆の型紙をダンボールの上に置きます。例えば、正面右側のピースを作業しているなら、正面左側の型紙を置きます。その上に、裏返したピースを載せて、 縁を合わせて画鋲を斜めに半分刺して固定し、パターンに書かれた線をすべて写してください。
4枚のヘッドベースピースを同様に作業してください。

正面を縫う

前センターラインを縫う
右正面と左正面のピースを表を合わせて、顔のセンターライン(H-I-J)を合わせて、待ち針で正確に固定し、線の 上を縫います。

4つのダーツを縫ったところ
4つのダーツ(K、K、LおよびL)をピンで留めて縫います。

背面を縫う

後センターラインを縫う
右背面と左背面のピースを表を合わせて、後頭のセンターライン(H-P-J)を合わせて、待ち針で正確に固定し、線 の上を縫います。
2つのダーツを縫ったところ
2つのダーツ(L、L)をピンで留めて縫います。

前後のパーツを縫い合わせる

表面の線を合わせて待ち針を打つ
前頭と後頭のパーツを中表に合わせて、注意深く、表面に書かれた縫い線(H-G-L-J-L-G-H)と、ダーツ (L)の位置を合わせて、待ち針で固定して、型紙に書かれた、詰め口を残して、正確に線 (G-L-J-L-G)の上を縫います。

前と後のパーツを縫い合わせたところ

綿を詰めて、詰め口を閉じる

外表に返して、出来るだけ堅く綿を詰めます。
ラダーステッチで閉じます
閉じたところ
ラダーステッチで詰め口を閉じます。
つめ終わったヘッド・ベース

顔カバー

裁断

型紙をなぞる
まず、綿ジャージの上に顔カバーのパターンを載せて、縁をマーカーでなぞります。
裏返して、もう一度なぞる
次に、パターンをひっくり返して、センターライン(X-Y)を布に描いた線と合わせて、もう一度なぞります。この線 は、縫い線です。

裁断する
1cmの縫い代を残して裁断します。

縫う

縫ったところ

中表に合わせて、センターライン(X-Y)で折り曲げて、後頭の線(X-Y-Z)を縫います。縫い終わったら外表に返しておきます。

裁断

なぞる
シーチングに型紙をおいて、縁をなぞります。

裁断
印に沿って裁断します。
両面をなぞる
段ボールの上に型紙と首パーツを置いて縁を合わせて画鋲で止めて、すべての線をなぞります。首パーツを裏返して再び画鋲で止めて、裏側にも、すべての線を 写します。

折って縫います
中表にセンターラインで折り曲げて、線の上縫います。
綿を詰めた首
外表に返して、綿をできるだけ堅く詰めてください。
縫われた首
首の回りをぐるりと強い糸で縫います。
結んで閉じる
例えば、ミシンのような重たいものに、糸の一端を括りつけ、もう一方の端を引いて、首の上端を引き閉じて、引いた状 態を維持したまま、縫い糸を結び閉じます。
完成した首

組み立て

顔をカバーする

ヘッド・ベースにカバーをする
カバーしたヘッドベース
顔カバーの開始トップ、および顔カバーのトップの中への頭ベースの自己顕示欲の強い底、顔カバーで頭ベースを覆いま す。
頭の下面

頭の上面

閉じた顔カバー
顔カバーの上下の端を縫い閉じます。縫い糸を引いて、皺ができないようにとじます。しかし、完全には閉じるのではなく、写真のように、空き口が残ります。
頭の下の閉じ口は、首を取り付けるときに、隠してしまいます。ですから、写真にあるように、空き口の位置が、首の取り付け位置に来るようにします。(左側 の写真では、顔は上を向いています)

カバーした頭

表情を写す
ヘッド・ベースに書かれた表情をマーカーで顔カバーに写します。

頭に首を付ける

縫い目をなぞる
マーカーで、顔カバーの、首取り付け部付近に、ヘッドベースの縫い目を写します。

パターンで印をつける
型紙(Neck attaching line marker)を首取り付け部に乗せて、写した縫い目と、型紙の線を合わせて、待ち針で型紙を固定して、型紙の縁をマーカーでなぞります。 

首と頭を縫い付けます
前と後の縫い目を合わせて、首のD−Eの線をあたまの下部につけた丸い印に縫い付けます。一周ぐるりと縫った後に十 分に糸を引き締めて、小さく2針程縫って、結び切ります。

縫合わせた首と頭

開口部の縁を縫う
あたまの上の顔カバーの開口部を、開口部に沿って、ぐるりと一週、ヘッドベースに縫い付けます。
あまった部分を切り取る
余分な顔カバーを切り取ります。
完成した頭頂部

10センチ角に綿ジャージを切り取り、伸びる方向を垂直に置きます。

しるしをつける
型紙(ear outer pattern)を布の中央において、縁をなぞります。これが、耳を引き閉じるための縫い線です。

しるしをつける
型紙(ear inner pattern)を先になぞった線に右側で接するように置いて、縁をなぞります。これが、耳をあたまに縫い付けるための縫い線です。
印をつけたジャージ
布の右側が、耳の正面で、布の左側が耳の背面となります。

印のある織物
強い糸(例えば、ボタン糸を使って、外側の円に沿って縫います。直径7.5センチくらいの丸い綿のボールを用意しま す。

耳を引き閉じる
重いもの(例えば、ミシンに縫い糸の一方を括り付けて、耳に綿を押し込みながら、糸を引き閉じて、しっかりと結びま す。
ジャージの伸びる方向kを横向けにして、指で耳らしい形に平らにしてください、
耳を平らにする

平らになった耳

小さく2針縫う
耳の付け根の下の部分を、小さく2針縫います。

ラダーステッチを始める
頭の「耳取り付け線」の底からラダーステッチを始めます。
ラダーステッチで耳の正面を縫う
耳の前を縫ったとこと
ラダーステッチを続けて、下から上へ縫います。耳の上まで縫ったら、糸を十分に引き締めてから、、耳の後へと縫い進 めます。
耳の後へラダーステッチを続ける
ラダーステッチ
糸を引き締める
耳の後を下まで縫い進みます。下まで縫ったら、糸を十分に引き締めて、2針程小さく縫って、結び切ります。
取り付けた耳

強い糸((例えば、ボタン糸)を二重にし、ボタンに通します。その4本の糸を、布団針に通します。

上記の写真のように、少し、上がり気味に、目の中心から後頭まで、針を通します。

針を押す
指を刺さないように、極めてゆっくりと、指で針を押し、後頭部に出します。くれぐれも、指を刺さないように注意して ください。

糸を渡したところ
糸は、上に示されるように、目から後部頭へと行きます。もう一方の目も同様に作業してください。
後部頭に出てきた糸
目から出た糸は、写真のように出てきます。
引き締める
重いもの(例えば、ミシン)への糸の一方の端を結びます。軽く糸を引き締めて結びます。引きすぎると、妙な顔になる ので、表情を見ながら、締める加減をしてください。
結ぶ
指で結び目が緩まないように抑えながら、結びます。あまった糸を切ります。

ほつれ止めを塗る
もし持っていれば、ほつれ止めを塗ります。なければ、ボンドでもいいです。
目を付けたところ

口と眉を書く


様々な方向から見て、水で消えるマーカーで書かれた、眉と口の形と位置が、あな たの好みに合うことを確認してください。
そうでなければ、消してから、水可溶のマーカーで書き直してください。
消すときは、ぬれた布で軽く押してください。(こすらないでください)そして、よく乾かした後、書き直します。ドライヤーなどによって乾かさないでくださ い。マーカーによっては、熱によって消えなくなる可能性があります。
繭は茶色で、口は(オレンジ色の油性マーカーでなぞってください。

口と眉を書いたところ

ボディーに頭を付ける

すでに説明したボディーと首ささえの縫い付けを参照して、 ボディーにあたまを取り付けます。

下書きの線を消す

マーカーでつけた印を消すために、湿らせたぬれた布で、軽く押します。こすらないでください。良く乾くまで待ちます。

かつらを付ける

両側テープあるいは粘着性のマジックテー プを使用して、頭にかつらを付けます。

裁断

なぞる
2重にしたシーチングの上にパターンを置いて、縁をマーカーでなぞります。布のこの綿を、「最初にマークした面」と 呼びます。
サイドを縫う
ピンで止めて、型紙に太線で示された、サイドの2本の線に沿って縫います。

なぞる
布を裏返して、裏返した型紙を乗せて、縫った線に型紙を合わせて、手の両端の2本の直線(A-B-CおよびD-E) をなぞって布に写します。布のこの面を「次にマークした面」と呼びます。
折り曲げ線を書く
目測で、折り曲げ線(B-F H-D G-E)を書きます。

裁断
1cmの縫い代を残して、裁断します。

手の先端の裁縫

手の指側を開いて、最初にマークした面の、H−D線と、次にマークした面のG−E線を折ります。このようにして、親 指が、手のひらに少し寄ります。
指先にしるしをつける
縫い線(D−E)に指先パターンの先端(K)を合わせて、指先のラインを布に写します。

指先を縫ったところ
ピンで留めて線に沿って、縫います。
縫い代に切り込みを入れる
M、NおよびO.で縫い代に切り込みを入れます。縫い糸を切らないように用心してください。

肘を縫う

肘を縫います
肘を開いて、型紙の「FOLDING LINE」(BF)と書かれた線に沿ってそれぞれ折り、肘の部分を1cm程度縫います。

綿を詰める

外表に返します。肘にある詰め口の角を裏返すには、端を使います。
ここでは、最初は医者の道具だったけど、最近はホビーでも多用される鉗子を使って親指に綿を詰めます。鉗子は、裏返すときなどにとても便利な道具です。も ちろん、箸やピンセットでつめることもできます。

綿をはさむ
鉗子かピンセットで少量の綿をはさみます。
親指を詰める
親指に鉗子の先端を挿入して、綿を放します。軽く他の部分を詰めてください。
ラダーステッチ梯子
引き締める
縫い代を内側に入れて、ラダーステッチで詰め口を閉じます。

完成した手

もう一方の手を縫う

もう一方の手は、すでに縫った手と同じですが、指の先端を縫うときに、次にマークした面のH−D線と、最初にマークした面のG−E線を折り曲げます。

上腕に手を付ける

すでに説明した、 腕の取り付け を 見て、上腕に手を取り付けます。

裁断

なぞる
二重に重ねた布の上に型紙を置いて、縁をなぞります。

サイドラインを縫う
待ち針で止めて、型紙に太線でかかれているサイドラインを縫います。

端をなぞる
布を裏返して、裏返した型紙と、縫った線とを合わせて、両端の2つの線(A-B-C)と(D-E)をなぞります。

裁断
1cmの縫い代を残して裁断します。
折り曲げ線を写す
目分量で、型紙の折り曲げ線(B−F H−G)を布に写します。

足の先を縫う

足先を開いて、HG線を折り曲げて再び閉じます。

指先の形を写す
足の端の線(D-E)に足先の型紙の先端(K)を合わせて、足先のラインを布に写します。

足先を縫ったところ
待ち針で止めて、線の上を縫います。1cmの縫い代を残して足先の余分な布を切り取ります。
K、M、NおよびO.縫い代に切り目を入れます。縫い糸を切らないように用心します。

膝端を縫う

膝の端を縫います
膝の部分を開いて、型紙に「FOLDING LINE」(BF)と書かれた線で折って、再び閉じます。両端から1cmずつ縫います。中央は詰め口として空けておきます。

綿を詰める

外表に返します。肘にある詰め口の角を裏返すには、端を使います。

ラダーステッチ
糸を引き締める
縫い代を内側に入れて、ラダーステッチで詰め口を閉じます。

完成した足

もう一方の足を縫う

もう一方の足は、すでに縫った足と同じです。しかし、足の先は、裏返した型紙を使って、しるしをつけます。

太股に脚を付ける

すでに説明した、 腕 の取り付け を 見て、脚を太股に取り付けます。
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    DOKUについて

      メイル(doku@newon.org)

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