スラストナット
概要  注意:この工作を模倣しないで下さい。負傷、失明の可能性があります。この工作は、工作機械メーカーが想定している使用方法を逸脱しています。また、操作ミスや、部品の劣化により、大きな事故が起こる可能性があります。

 ローラーの角度はセッティングの重要な要素です。本部品は、ナットを斜めに削る事によって、ローラーに傾きを与えます。各種のナットを用意しておけば、色々な角度を試してみる事が出来ます。
 また、アルミ板を曲げて角度を出す方法の様に、衝撃で折角の角度が狂う事もなく、一度合わせたセッティングは半永久的に維持されます。


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研削処理:あなたの自己責任で全てを行って下さい
 2ミリの穴を開けたアルミ等の角材を、傾けて取り付けて、治具とします。この穴にビスでナットを強く締め付け、回転砥石で斜めに研磨します。
 写真では、ダブルナットになっていますが、特にその必要はありません。
 ビスは強度が必要なので、ステンレス製を使用し、ナットも出来ればステンレスにしておくと、長持ちします。

研削処理全体:あなたの自己責任で全てを行って下さい
 離れて見ると左の様になります。プロクソンのフライス盤(安いですよ)に、マシンバイスを取り付けて使用しています。
 砥石は、GC材(緑色)が望ましいです。WA材(橙色)だと、ステンレスナットを使った場合等は食いつきが悪いです。

研削中:あなたの自己責任で全てを行って下さい
 砥石の回転数に注意して下さい。最高回転数が決められていますから、これ以下で使用します。
 研削は、必ず写真の状態から、ワークを手前に引く形で行います。逆に動かすと、食い込んで、砥石が割れて飛び散り大怪我をします。
 砥石を上下させながら、ワークをゆっくりと進めて、研磨します。

角度の確認@
 治具を傾けた角度だけ、ナットも傾いている筈ですが、実際に、FRPバーを取り付けてみます。

角度の確認A
 2枚のFRPバーの角度を分度器で調べます。
 一度確認すれば、その治具のセッティングで研削すれば、同じ角度のナットがいくつでも作れます。