低抵抗プロペラシャフト
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概要
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プロペラシャフトは高回転部分でありながら、構造上ベアリングを挿入しにくく、抵抗が気になるパーツです。
そこで、長時間慣らし運転を行う等の対策が行われています。しかし、この方法ではシャーシとシャフトに相性が出来てしまいます。
ところが、プロペラシャフトは良く破損する部分の一つである為、交換する必要が生じる事が多く、慣らし運転だけに頼る方法では、保守性に問題があります。
そこでここでは、シャフトの表面を鏡面に処理する事で、抵抗を減らし、同時にシャフトを交換可能な量産部品にする試みを行っています。
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全体
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手前が、仕上げを行ったシャフトです。表面状態が改善されている事が分かります。
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通常のシャフト
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キット付属のプロペラシャフトの表面状態を顕微鏡で観察すると、ヤスリの様に表面が荒れています。
長時間慣らし運転を行うと、奇麗な面になるとは思いますが、時間がかかりそうです。
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研磨したシャフト
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そこで、両端のギアを抜き取って電ドルに咥えて回転させ、800番程度のペーパーを貼り付けたFRP板(巾8ミリ)2枚の間に挟んで表面の凹凸を取り(油を注します)、その後に、コンパウンドを付けたフェルトで仕上げます。
顕微鏡で観察すると、見事な鏡面に仕上がっている事が分かります。
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接合部
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鏡面に仕上げてしまうと、ギアとの接合力に不安があるので、両端のみ化学的に荒らします。ここでは、塩化第二鉄に1分浸漬しています。軸受け部を浸漬しない様に注意します。
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ギアの加工:@ヤトイ
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キット付属のギアはスクエアなので、端面がシャーシと擦れて抵抗があります。そこで、これをグレードアップパーツのギア同様の形態に加工します。
最初に、お馴染みのヤトイを削ります。
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ギアの加工:A取り付け
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ヤトイにギアを嵌め込みます。
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ギアの加工:B旋削
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ギアの肩を削り取り、ボスを設けます。ギアの反対面は、斜めに削ります。
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シャフトへの挿入
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シャフトにアロンタイトを塗布してギアに圧入します。時々シャーシに合わせてみて、長さ方向のガタをチェックします。紙一枚分のガタがある状態に圧入します。
ギアを挿入した後、もう一度電ドルに咥えて、コンパウンドでギアのボス部の端面を鏡面に仕上げて出来上がりです。
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