プロペラシャフトの再生
概要  前輪にゴミを巻き込んだりすると、プロペラシャフトのギアが空転してしまいます。これが安全機構になり、クラウンギアやシャーシの破損を防いでくれます。
 この緩んだギアを十分強力に取り付ける方法を紹介します。本方法を利用すると、最初の状態より強く固定出来ます。


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取れた状態
 あーあ、取れてしまった。と言う状態です。

 ベンジン等で洗浄して、油分を完全に落としておきます。

ネジ固定剤
 ネジ固定剤を用意します。「酸素遮断硬化型」で「強力」と言われる商品が必要です。

 ここでは、「コニシボンド」の「アロン緩み止め」を使用しています。固定力は中程度です。

ネジ固定剤(強力)
 こちらは、より強力な商品。「LOCTITE社」の「271」で、永久固定用と呼ばれるものです。この容器はちょっと小さすぎて不満ですが、もう一つ大きな容器はとてつもなく大きくて、一生かかっても使い切れない感じです。

なじませる@
 ネジ固定剤を2000番くらいの耐水ぺーバーに一滴落とします。

なじませるA
 このペーパーで、シャフトのギアに入り込む部分を軽く摩擦します。この処理で、残った油膜を取り去って、シャフトとネジ固定剤を直接接触させ、接着力を増強します。

塗布
 ティッシュで黒くなったネジ固定剤を拭き取り、再度固定剤を塗布します。ギアの穴にも半滴注入します。

圧入
 金床の上で、真っ直ぐ叩いて、両方のギアを圧入します。はみ出した固定剤は何時までも固まりませんから、拭き取ります。

ギア間隔の確認
 圧入しながら、時々シャーシに合わせてみて、長さ方向のガタをチェックします。紙一枚分のガタがある状態に圧入します。

おまけ:所謂、抵抗抜き
 「抵抗抜き」とは不思議な言葉で、その処理の中には、効果に疑問のあるものもあります。ここで行う「ギアの角削り」も場合によっては効果がありません。つまり、ギアの間隔が適切な場合は効果がなく、ギアが緩んで間隔が広がり、その端面が他のギアやシャーシと接触した場合に初めて効果が出ます。
 まず、細かい耐水ぺーパーにミシン油を落とします。

研磨
 ボール盤にシャフトを咥えて、曲げない様に注意しながら、斜めにペーパーを押し当てます。最初は400番くらいのペーパーを使うと早く出来ます。

完成
 油を塗って研磨すると、あまりバリも出ずに奇麗に仕上がります。あと、細かいバリなどを、爪楊枝で取って出来上がりです。