端子の研磨
概要  端子の表面状態が悪いと接触が悪くなってしまいます。例えばスイッチを入れたマシンの電池を、指でくるくる回転させてみて、モータの回転が変化する様なら、端子の状態は良くないと考えられます。
 そこで、汚れや皮膜を落とす必要があります。ここでは、実に簡単に鏡のように磨ける方法を紹介します。走行スピードの方も、ぐっと安定します。古い端子や、汚れた端子を使っていた場合には、確実にタイムアップします。




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補足 ・接触の悪化と金メッキの問題点

 接触が悪くなる原因は、端子の表面に出来る皮膜と汚れです。皮膜は汚れが付かなくても古くなると端子の金属自身が酸化等の反応を起こして形成されます。また、汚れていると、皮膜の形成が促進されます。また、汚れそのものが端子と端子の間に入り込み接触を妨害する場合もあります。
 接触をよくする方法として、金メッキ端子を使う方法があります。しかし金メッキですべての問題が解決するのではありません。
 なぜなら、@端子を金メッキしても、その相手の電池の端子や、モータの端子はメッキされておらず、皮膜が形成されます。A金メッキは柔らかく、接触する部分のメッキは摩擦によって失われます。Bミニ四駆では端子を付け離ししてスイッチとして利用しているので、ON/OFF時の電蝕によって、金メッキが失われます。等の現象が生じるからです。
 摩擦や電蝕で接点部分(ほんの小さな点です)の金メッキが失われても、見た目は殆ど分かりません。端子全体は一見金色をしているのですが、大切な接触部分のメッキは奇麗に無くなって、効き目が失われているのです。
 ですから、メッキ等に頼らず、こまめに磨く事が一番効果的です。

使うもの
 2000円のルーター(勿論上等も可能)と、綿棒(大創系100円ショップのものが軸径がぴったりでした)を用意します。綿棒の軸が、2.3ミリくらいのものを選びます。
 勿論、端子は金メッキしていないキット付属のものを使用します。金メッキ端子を磨くと、メッキが剥げるだけです。

切断
 綿棒は3センチくらいに切ります。あまり長いと回転したときに振動します。

装着
 こんな感じで差し込みます。不思議としっくり嵌まります。

コンパウンド
 いわゆる「青棒」を少し付けます。「赤棒」「白棒」でもOKです。付けすぎないようにします。(写真は付けすぎてます)

電池
 電池の端子を磨きます。汚れの激しい場合は、始めコンパウンドをたっぷり付けた綿棒で磨き、そのあと、付けてない綿棒でからぶきすると早く仕上がります。

モータ
 綿棒の回転する向きを考えて、モータの端子を磨きます。食い込む向きに磨くと、端子が曲がる事があります。

モータに当たる端子
 ここが、意外と忘れ易い所です。綿棒の先を利用して、奇麗に磨きます。コンパウンドが残っていると、導通を邪魔するので、残ったら何も付けていない綿棒と取り替えて、からぶきします。

電池に当たる端子1
 この辺はお馴染みのところです。金具には金メッキ品を利用する必要はありません。キットに入っている金具で十分です。

スイッチ金具
 ここもお馴染みのところです。スイッチをON状態にすると磨き易くなります。