フランジレスホイ−ル | |
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概要 |
注意:この工作を模倣しないで下さい。負傷、失明の可能性があります。この工作は、工作機械メーカーが想定している使用方法を逸脱しています。また、操作ミスや、部品の劣化により、大きな事故が起こる可能性があります。 無用な出っ張りがなく、邪魔にならずに、比較的軽く、使いやすいホイールです。キットに含まれる材料で作れ、、見た目も美しいので、多くのマシンに使用しています。 前用のホイルと、後ろ用のホイルのどちらからでも、同じ寸法の8ミリ幅のホイルを作る事が出来ますから、経済的です。 加工には旋盤あるいばフライス盤が必要ですが、剛性はいらないので、プロクソンのフライス盤(4〜5万円:安くて、軽くて、小さくて、ミニ四駆にぴったり)で加工できます。 また、ホイルにタイヤを接着する場合、ホイルの材質が、ポリプロピレンなので、殆どの接着材が効きません。従って、両面テープで固定したりしていますが、ずれる場合等があります。 ポリプロピレンを接着するには、弗化水素で煮沸して表面を荒らす等の方法もありますが、想像を絶する程危険なので、ここでは、ホットメルト接着剤を使用します。 |
切断 |
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ホイルは、チャックにシャフトを咥えて、これに差し込んで固定します。マシンバイスにカッターの歯を固定し、回転するホイルに押し当てて、ホイルの不要部分を切り取ります。 後ろ用ホイルは、外側と内側、前用ホイルは外側のみを切り取り、残った部分の幅が8ミリになるようにします。この時点で、後ろ用ホイルには、フランジが無くなります。 |
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外周加工 |
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前用ホイルには、まだフランジが残っています。また、ホイルは芯が振れている事も有りますから、外周をバイトで薄く削ります。 これで、前後輪ともに、フランジが無くなり、真円となります。 |
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接着 |
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チャックを手でゆっくり回しながら、ホイルの外周にホットメルト接着剤を薄く塗布します(左図)。 タイヤの内側には、プライマーとして瞬間接着剤を薄く塗り広げます。 双方が十分固まったら、タイヤをホイルに嵌め込み、30秒程度沸騰したお湯に漬けます。 ホイルをお湯から取り出して、タイヤのずれ等を手で修正して、水道水等で、十数秒冷やします。これで、接着は完了です。 |
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再度切断 |
前用タイヤ、後ろ用タイヤともに、ホイールからはみ出しています。最初の切断の項と同じ方法で、このはみ出したタイヤをホイルより僅かに大きくなるように、切断します。 タイヤは、少し注油しながら切断します。良く切れる歯を使えば、薄く紙の様に切り取る事も出来ます。 |
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研磨 |
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マシンバイスに板を咥え、ここに、網やすりを貼り付けて、回転するホイルに、そっと接触させます。 10μ程度送っては、ホイルを一度上下させ、これを繰り返すと、奇麗に研磨出来ます。すべてのホイルを同じ直径に削ります。 続いて、網やすりを手でもって、回転するホイルそっと押し当て、タイヤの側面を削り、ホイルと同じ幅(ツライチ)にします。ホイルの側面の樹脂が、網やすりに触れて、白い粉が出れば、OKです。 |
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前面 |
![]() | 最後に、手に網やすりの小片を持って、回転するタイヤに押し当て、角を丸く削り、出来上がりです。 |
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