VS−1B
概要  VSシャーシのレース用マシンです。VSシャーシ本来の味を出しつつ、欠点を補う事を主眼に構成しています。
 VSシャーシの欠点である、シャーシの剛性の低さを垂直構造のサイドバンパーを付加する事で補っています。
 同時に、サイドバンパーを前後のバンパーに接着せず、ネジ止めとしたので、サイドバンパーの交換でスラスト角が変更出来るようになりました。
 ミニヨン天国の4月度レースで予選2位、本選3位と入賞した実力派マシンです。


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全景
 前後にカーボンバンパーを配置し、サイドには1.2tのFRPバンパーを配置しています。ローラーは950ベアリングを使用しています。

側面
 サイドバンパーは低い位置に取り付け、重心を下げています。
 サイドバンパーの働きによって、高速でコーナーに突っ込んでもスラスト角はびくともしません。
 現在の前ローラスラスト角は8度です、サイドバンパーを交換する事で0度から12度の範囲で安定して可変出来ます。
 リアローラのスラストも可変出来ますが、現在0度です。

下面
 サイドバンパーは、ローラーのすぐ近くに配置しています。これによって、1.2t、巾5ミリのFRP板で十分すぎる剛性を得ています。
 シャーシのバンパー部は不要なので、切断しています。
 僅か2点でフロントバンパーを固定していますが、サイドバンパーの働きで、十分な強度があります。

パンパーの固定
 バンパーは前後各2本のビスで固定されており、簡単に脱着出来ます。

本体
 極端にナロートレッドです。デフギアのないミニ四駆は、トレッドが狭いほど、コーナーでのロスが減少します。
 トレッドの狭い分、横転しやすくなる筈ですが、ミニ四駆はガイドローラーで走っている(タイヤは補助的なものです)のであまり気になりません。

サイドバンパー取り付け部(フロント)
 サイドバンパーにスラスト角度に相当する傾きのホゾ穴をあけて、ここに、カーボン板を差込接着し、穴をあけてフロントローラとトモ絞めしています。
 このホゾ穴の角度でフロントのスラスト角が正確に決まりますので、前述の通り、各種のサイドバンパーを用意しておく事で、コースに応じたセッティングが可能になります。

サイドバンパー取り付け部(リア)
 フロントと同様に取り付けていますが、ホゾ穴にスラストはありません。

分解したところ
 従来、一体型であったリングバンパーを初めて分解可能にしました。
 最軽量を目指すには無駄がありますが、破損した部品のみを交換出来る点や、スラスト角を自由に調整出来る点等、利便性は大いに向上しています。

所謂「抵抗ヌキ」
 抵抗抜きは、「バンパーを極めたら手をだそう」と考えて従来行っていませんでしたが、そろそろ始める事にしました。
 最初「リブを削り取って、シャフトにギアを固定する方法」を利用していましたが、耐久性、保守性、に問題があるので、方法を工夫しました。

詳細説明