錦斗雲トライダガー7
概要  タミヤレギュレーション(エキスパート)に準じたマシンです。
 垂直構造のリングバンパーを4輪車に装備すると構造が複雑になり、重量が増すと言う問題がありました(錦斗雲トライダガー)。本車は、構造を見直し、軽量化すると同時に、SXシャーシに対応したマシンです。
 垂直構造のリングバンパーは、ローラーの角度支持には大きな剛性を持ちつつも、ローラの平行移動方向には弾力的に変形し、走行姿勢を崩さずに、衝撃を吸収出来る特徴があります。このため、走行は安定して、静かです。
 特に調整しない状態で、NiCdにアトミックを付けて、JCJCが3.77秒と、遅い目ですが、ブリッジチェンジャーを、張り付く様に安定して通過します。今後を楽しみにしているマシンです。

・命名の秘密
 グラスホッパー(うわぁー、古い!)のシールに、「7」と言うのが残っていたので、フロントに貼り付けました。それゆえ、「トライダガー7」と命名せざるを得なくなりました。ほんとは、「錦斗雲トライダガーU」の筈だったのです。


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前部
 リングバンパーが車体を取り囲んでいます。

 土屋博士が焼結に失敗した最初のZMCに因んで、白色のクリアカウルを乗せています。このカウルは、漫画では、走行中に風化してしまいました。

後部
 垂直構造のリングバンパーは、角度支持剛性が高いので、左右のローラーポールの上端間にFRPバーを渡す必要がありません。これが低重心化に役立っています。
 トライダガーのクリアカウルは、良く外れます。これを防止する為に、クリアカウルの後部取り付け穴を後ろへ広げて、後部取り付けステー(黒色)を2ミリ程度後方にずら て取り付けています。

側面
 サイドバンパーの巾は6ミリです。この巾でも十分な剛性があり、前後ローラーに力を加えても、角度は変化しません。

背面
 シャーシについているバンパーは左右を切り落として、中央部の2つの穴に、バンパーをネジ止めしています。

 材が垂直に使用されているので、フェンスとの衝突時には、バンパー全体が変形して、ローラーの角度を保持したまま、衝撃を吸収します。

前部
 フロントバンパーの取り付け穴がバンパーより前にある為に、バンパーがシャーシの上を跨ぐ構造になっています。
 フロントローラーポールの先端には、スタピライザーポールの玉(通称スタビ玉)の代わりに、9ミリベアリングのブッシュを付けています。滑りに方向性があり、この為、ブリッジでの安定性が向上します。

フロントバンパー取り付け部
 バンパーとローラーの間隔が大きくなると、ローラーの支持剛性が低下するので、バンパーの位置を、ホイルに接触する寸前まで後退させています。このため、フロントバンパーは、シャーシのバンパー取り付け穴より後ろにあります。
 この結果、フロントバンパーから、前向けにステーを出して、シャーシに上からネジ止めしています。

リアバンパー取り付け部
 リアバンパーは、水平のステーを介して、シャーシの取り付け穴に下からネジ止めしています。

フロントローラー支持部@
 アルミ合金製のローラー取り付けブロックに突起部を設け、これを、サイドバンパーに貫通させ、カシメて固定しています。

 サイドバンパーは、フロントバンパーに貫通させ、接着しています。

フロントローラー支持部A
 ローラー取り付けステーの上下面を斜めに削って、ダウンスラストを得ています。角度は8度です。

 下端に取り付けた真鍮パーツは、9ミリベアリングローラーの取り付けブッシュで、ブリッジチェンジャーの着地時にフェンスと接触します。

リアローラー支持部
 構成はフロントと同様ですが、ダウンスラストは付けていません。

 カシメ作業によって、変形するので、仕上げ加工はカシメ作業後に行います。