錦斗雲マグナム
概要  タミヤレギュレーション(エキスパート)に準じたマシンです。
前後一体のリングバンパーを低位置に配置して重心を下げ、チェンジャーの高速通過を可能にしています。
 ミニヨン天国の月例レースで優勝した実績のある実力派マシンです。


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側面
 バンパーの高さが低い事が分かります。
 前後ローラーの間隔は狭く設定し、比較的小さなダウンスラストでも、車体が小さな曲率で、下転するよう工夫しています。(つまり、マシンを立てて走らせた時に、小さな曲率で下向きに曲がります)これによって、チェンジャーでのコースアウトを防いでいます。

側面
 バンパーを低位置に取り付けると、重心が低くなる反面、ループ等の上り曲率のあるコースで、バンパーが地面と摩擦する問題を生じます。  そこで、本車では前輪のすぐ前、後輪のすぐ後にバンパーを配置する事で、地面とバンパーの摩擦を避けています。

正面
 リングバンパーの形状と取り付け方法が分かります。リングバンパーは継ぎ目の無い一体構造です。
シャーシへの取り付けは、前方は、シャーシのローラーステーの下面に、後方は、リアステー取り付け部にネジ止めしています。幸い、この2点の地上高は同一で、この取り付け方法でバンパーは地面と水平になります。

前方
 シャーシについているバンパーは左右を切り落として、残ったタブ状の部分に穴を開けてバンパーをネジ止めしています。
 タイヤは丸く磨いて、角を丸くしています。前輪は、タミヤセメントを塗っています。幅は9mmです。

後方
 バンパーの後部は、リアローラーステーを取り付ける一般的な方法で取り付けています。ローラーの高さは10mmと40mmと上ローラーの位置を高くして、安定度を高めています。強度が不足する為、重心が高くなりますが、ローラの上端に、FRPのバーを渡しています。

前ローラーの取り付け部
 水平なリングバンパーに、ローラーを傾斜させて取り付けています。

スラストナット
 前ローラーにダウンスラストを与える(傾斜させる)為の、スラストナットです。ナットの片面を斜めに削って作っています。角度は6°です。

ローラー取り付け部品
 ブリッジを通過させる為に、ローラーを高い位置に配置する必要があり、このため、ビスの長さは40mmとタミヤの30mmビスでは間に合いません。そこで、72mm強化シャフトにネジを切って、ビスの代わりに使用しています。これは、材質がステンレスで、強度良好です。

タイヤ取り付け部
 シャフトには、72mm強化シャフトを使用して、ホイルを貫通させ、タイヤとベアリングの間にベアリングローラー用の段付きワッシャーを入れています。

プロペラシャフトとクラウンギア
ブレークインする以外に特に処理はしていません。

シャーシ
 シャーシも殆ど無加工ですが、図に赤色で示している、前輪ギアボックスの一部はギアと接触する場合がありますから、削り込みます。但し、新しいシャーシでは金型が修正されて、この加工は必要ありません。

ベアリング
 ベアリングローラーの中心の赤丸部分を削り出してベアリングとして使用しています。完全に芯の出た形で削り出す素晴らしいテクニックを開発したのですが、620ベアリングがAOパーツで出ましたので、今は必要のない加工となってしまいました。とは言え、外径を6mmとするより、6.05mmくらいにした方が、超速ギアにしっくり入るので、この面では今後も活用出来る技術です。

中間ギアと車軸ギア
 他のギアは、通常のブレークインのみですが、中間ギアと車軸ギアの間は大抵かみ合わせがきつすぎるので、研磨材を溶かした油を一滴付けて、10秒程回転させて、かみ合わせを軽くし、その後、研磨材を完全に洗浄します。短時間で、とても静かになります。