RMX74
概要  黎明計画で試作されたマシン。VSシャーシをベースに、モータ、電池共にカウルを外す事なくメンテナンス出来る構造を採用し、逆走FM方式の2段減速でギアのロスを低減しています。
 この耐久レースでは、「4駆である事」がレギュレーションに含まれるので、純粋なフェンスカーにはならず、VSシャーシをベースにしています。
 本試作車はトランスポンダを搭載できないので、レースには出走していませんが、性能は満足の行くものですし、デザインも気に入っています。


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全体
 両サイドを補強したVSシャーシに、デルリンローラーを8枚装備しています。
 モータは主宰者指定の「超力」の商品。無負荷で回転させても2〜3分で煙が出るモーターで、どのように2時間走りきるか、工夫が楽しめます。

側面
 側面の補強版は1.2ミリと薄いグラスを利用。車体中央部の角穴は、電池フックを外す為の操作穴です。
 ホイルはネジロック大径ホイルに6角穴スピンサートを挿入し、半永久的な寿命と、完全なトラブルフリーを実現しています。
 タイヤは直径28ミリ、巾5ミリと細いです。材質はキット付属のもので、VSの小径タイヤを引き伸ばして大径に装着する所謂「総統式」を採用しています。

背面
 下ローラーを可能な限り低い位置に設定しています。このため、ローラーが地面と衝突しないように、730ベアリングによるスタピライザローラーを装備しています。
 デルリンローラーは全体が厚さ2.5ミリの自作の超特厚品で、抵抗は多くなりますが、耐久性は圧倒的です。デルリンローラーの加工市販品は高価ですが、材料として丸棒で購入すれば、驚くほど安価です。

前面
 前後対称な構造です。ブリッジコースに備えて、上下ローラーの間に、ガイドポールを装備しています。但し、マシンがジャンプするブリッジや、テーブル以外では、このポールは役立ちません。<

電池交換
 電池はカウルを外さず、下面から交換します。シャーシの中央部のみ切り離して、反転させる事で、この機構を実現しています。

下面
 電池を装着した所です。切り離したシャーシ中央部は、左右の補強板の間を渡るフロアプレートの下面に接着されています。
 電池は並列で使用して、電圧を下げ、モータの加熱を防止しています。並列時に3秒JCJC、直列での速度は御想像に任せます。(ブリッジはカバーして測定)

モータ回り
 ギアは狼の2.5:1を使用しています。逆走FMでは、ドライブシャフトが逆回転する為、これを持ち上げる無理な力が働き、軸受けが壊れ易い課題があります。