RMX67
概要  黎明計画で開発され、ミニ天サマーフェスティバル99の2時間耐久レースで優勝したマシン。VSシャーシをベースに補強を施し、狼のギアを使用した逆走FM方式でギアのロスを低減しています。
 シャーシの基本構造はフェンスカーと類似で、スピードは出易いのですが、ローラーに加わる衝撃を逃がす手段が無く、柔らかい狼のコースとは違って、大きな衝撃のある5レーンでのセッティングには苦慮しました。


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全体
 箱スカのカウルのフロントに突き出た放熱器が特徴的です。

側面
 ダウンスラストは、前が2度、後ろが−2度で前後対称です。

前面
 サイドの補強板の前後の端部に720ベアリングをスタピライザーとして装備して、ローラーと地面の衝突を防いでいます。。

後面
 前後対称な構造です。

裏面
 電池はカウルを外さず、下面から交換します。シャーシの中央部のみ切り離して、反転させる事で、この機構を実現しています。

放熱器
 低いギア比で減速し、長時間走行すると、モータの温度が上昇します。そのため、放熱器を装備しています。

モータ回り
 写真のギアは狼の2.2:1ですが、レースでは速度を落とす為に、2.5:1を使用しました。5レーンのコースのS字コーナーでは、マシンが大きな衝撃を受けるからです。
 また、逆走FMでは、ドライブシャフトが逆回転する為、これを持ち上げる無理な力が働き、軸受けが壊れ易い課題がありましたが、トルクリミッタ付きクラウンギアで解決しています。

シャーシ
 両サイドを補強したVSシャーシに、デルリンローラーを8枚装備しています。トランスポンダもシャーシに取り付けて、重心を下げています。

ローラー
 デルリンローラーは全体が厚さ2.5ミリの自作の超特厚品で、抵抗は多くなりますが、耐久性は圧倒的です。デルリンローラーの加工市販品は高価ですが、材料として丸棒で購入すれば、驚くほど安価です。

放熱器
 放熱器はモータに密着し、シャフトを避ける為に、複雑な形状となっています。
 剛性の高いジュラルミン製でフルスクラッチです。(特機部にて開発)

トランスポンダ止具
 重心を下げる為に、トランスポンダはカウルに固定せず、シャーシに固定します。
 白いクリップピンを外して、ステイを抜き取り、スティの丸穴にトランスポンダのチョボを差し込みます。

電池
 電池は接触不良の事故を避けるために、一端を半田付けしています。また、2本を接続して、パックとする事で、交換時間も節約出来ます。

電池
 電池の一端に巻き付けたケブラー繊維は、電池を取り出す為のものです。

シャーシ単体
 シャーシの形状は写真の通りです。写真は試作品で、カーボンのバンパーを使用しています。