錦斗雲トライダガーV55 | |
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概要 |
縦構造リングバンパーに抵抗の少ない19ミリのベアリングを装着したマシンです。 縦構造バンパーは、フェンスとの衝突の衝撃を変形して吸収する為、ローラー軸受けや、シャーシが受けるショックが大幅に軽減されます。 加えて、、ローラーを傾ける力に対しては、どの方向に対しても、高い剛性を持っており、リフトイン、リフトアウト、及び、ダウンスラストの変化等も殆どありません。 つまり、縦構造リングバンパーは、柔にして剛な特性を持っており、これにより、静かで安定した走行が可能です。加えて、衝撃の少なさにより、ローラーやシャシ等の、メカトラブルも少なく、耐久レース向きのバンパーと言えます。 しかし、構造上大径ローラーを取り付けて105ミリレギュレーションのマシンを構成しにくく、従来は9ミリのベアリングローラーを使用していました。 この9ミリのベアリングローラーは小さくて、配置自由度が高く、耐久性にも優れるので、使いやすいのですが、直径が小さい事と、回転抵抗が大きい事により、速度的には、大径ローラーには、及びません。 本車は、いくつかの工夫により、縦構造リングバンパーに19ミリのベアリングローラーを取り付けて、速度向上を試みた試作車です。 |
全体 |
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通常、リングバンパーでは、タイヤのサイドにローラーを配置する事によって、スタビライザローラーを使用する事なく、ローラーと地面との接触を避けています。 しかし、本車では、ローラーの直径が19ミリと大きく、上の様に、タイヤのサイドにローラーを配置する事が出来ません。 |
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上面 |
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このため、ローラーベース(前後のローラー間隔)を広げて、配置する事になり、ローラーはタイヤからかなり離れた位置に配置されます。また、車体が前後に長くなっています。 |
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側面 |
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ローラーベースが広がった弊害として、車体が前ノメリになった時と、上り坂に差し掛かった時に、前下部ローラーが地面と接触する事故が発生し易くなります。 この対策として、下ローラーの高さを車軸と同等程度に高くする方法もありますが、コーナーでの安定度を損なうので、得策とは言えません。 |
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前ローラ部 |
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また、特殊なホイールを工作して、トレッドを狭め、従来通り、タイヤのサイドにローラーを配置する方法もあります。理想的な効果が期待出来るので、是非試したいですが、ホイルの工作が厄介で、次の機会にトライしたいです。 本車では、サイドバンパーを前下方向に延長して、ローラーガードを構成し、前ローラーが地面に接触する事を防いでいます。 |
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前部 |
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さらに、ローラーガードの先端に720ベアリングを取り付け、スタピライザを構成し、地面との衝突時に生じる摩擦を軽減しています。 |
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前ローラー取り付け部 |
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前ローラーは、アルミブロックに開けた穴にネジで固定し、そのアルミブロックを2本のネジでサイドバンパーに固定しています。 通常は、アルミブロックとサイドバンパーはカシメ付けていますが、今回は、ダウンスラストを可変とする為に、ネジ止めとしています。この部分には、ネジの緩みによるトラブルの発生が予想され、十分な緩み止め対策が必要です。 |
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前ローラー取り付け部 |
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スタビライザも、サイドバンパーにネジ止めしています。 |
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後部 |
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電池交換を容易にするために、ボディーキャッチ部には、十分なクリアランスを確保しています。 |
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全体 |
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サイドバンパーを低い位置に配置し、低重心に仕上がっています。 |
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