旨い手抜きカレーの作り方
 「玉ねぎを飴色になるまでじっくり炒めて」とか「野菜をじっくり煮込んでスープを作って」とか、難行苦行手技的なものを一切廃して、チャチャっとかんたんにつくれて、安くて、「まあ、美味しいんじゃない」と思えるカレーを作ります。
 市販の「カレールー」は使いません。いつも同じ味になってしまうからです。カレーのダシは基本がチキンですから、ここでは、ヒガシマルのラーメンスープの元を使っています。インド料理にラーメンスープは妙ですが、実に馴染みます。それに、安いしね。
 香辛料を上手に選ぶと、専門店みたいな香りがしてきて、かなりおいしく作れます。
 STAGE1のスープ作りさえ済ませておけば、手近な材料で、STAGE2と3(具の準備と仕上げ)を行い、いつでも色々なバリエーションのカレーに発展できるように、また、つねに「出来たて風味」で食べられるように工夫しています。

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主な道具
番号品名説明
(A)ミキサーミックスジュース作るあれ
(B)お鍋蓋のあるもの
(C)フライパンテフロン加工品が便利

スープ(STAGE1)材料4人前くらい
番号品名
(1)1カップ
(2)牛乳1カップ
(3)タマネギ中1玉(皮剥いてザク切り)
(4)ニンニク1片
(5)生姜1切
(6)ラッキョウ
その他、ピクルスとか、生のスパイスとかあれば、色々入れよう。
4片(甘酢漬け)
(7)ラーメンスープの元粉末2袋(ヒガシマル)
(8)砂糖大匙1
(9)カレー粉大匙2(シャーウッド)
(10)ガラムマサラ7g(ヱスビー)
(11)カイエンペパーお好みで
(12)1カップ
(13)以上を煮たものを(13)「スープ」とする数カップくらいできる
具の準備(STAGE2)材料
(14)鶏肉300g、1口大にカット、水分はよくふき取っておく
(15)小麦粉大匙1〜
(16)一つまみ
(17)コショウ、カイエンなど下味用香辛料お好み
(18)サラダ油大匙1
(19)以上処理したものを(13)「具」とする
仕上げ:とろみ付け(STAGE3)材料
(20)小麦粉大匙1〜
(21)サラダ油大匙1
(22)1/2カップ

手順
STAGE1「準備」(スープを作る)この部分は4人前です
  1. (1)(2)をミキサーに入れて、順次(3)(4)(5)(6)(7)(8)(8)(10)(11)を投入して攪拌し、ペースト状にし、鍋に入れます。
  2. (12)をミキサーにいれて、攪拌し、鍋に入れます。これは、ミキサーの掃除です。
  3. 鍋を火に掛け中火で煮立つまで加熱します。煮立ったら、蓋をして弱火 で、時々攪拌しながら、10〜30分加熱します。粘りは付けていませんので、 それほど焦げ付くリスクはありません。材料はミキサーで粉砕されているの で、短時間で煮込みが完了します。
  4. これで、スープ(13)はできあがりです。
  5. スープ(13)が冷めるまでは休憩すると良いです。(スープが高温のまま、次の工程に進むと稀に「ダマ」になる場合がります。)
SATGE2「具の準備」
  1. 常温のフライパン(テフロン加工)に(15)(16)(17)を振りいれる。
  2. 水分を十分に拭き取った(14)を加えて、フライパン内で手で揉むように、材料の表面に(15)(16)(17)をドライな感じで付着させる。(決して、水分過多で粘土状にせず、材料の表面にサラッと粉がついている状態にする)場合によっては(15)を追加して、カラッとした状態にする。この方法は、粉や調味料を無駄にせずに材料に付着させることができる。
  3. フライパンに火を炒れ、時々鍋を振りながら、表面をコンガリと焼く。具同士がくっつかないようにする。 鶏肉から出る肉汁は、表面の粉にバリアされて、内部に封止され、外部には出ない(うまみは閉じ込められる)
  4. フライパンに(18)を入れて、表面の粉を揚げ物風に仕上げる(つまみ食いすると、このまま酒のアテになりそう)
  5. 炒め上がった具は、ボールに避けておく。
STAGE3「とろみ付けと仕上げ」
  1. 具を炒めたフライパンに(20)を入れて、弱火で(19)を炒める、小麦のいいにおいがして来たら、火を止める。
  2. フライパンの底を濡れふきんで拭いて温度を下げる。(温度を下げておくと、グルテンは活性化せず、粘りが出ず、スープと容易に混和するので、「ダマ」にならない。:このテクニックはホワイトソースでも利用可能)
  3. スープをフライパンにいれ、攪拌したのち、点火してとろみをつける。
  4. グルテンが活性化してスープにとろみがついたら加熱は不要、焦げるだけなので、火をとめ、ボールに避けておいた具を加えて出来上がり。
  5. 粘りが強すぎたら(22)ですこし緩めます。
応用と解説
  1. (14)のチキンを変化させると、ビーフカレー、ポークカレー、ソーセージカレー、海老カレー、シーチキンカレー、となります。(スープは全部チキンですけどね…)材料によっては、炒めたとき油脂がでます(豚のばら肉等)この油脂は大切にし、これに(20)を加えて炒め、スープにグルテンで分散させ、旨みにします。
  2. 材料(6)と同時に、色々な生スパイスを入れると、本格風味になります。特に取り寄せなくても、生のウコン、唐辛子、ミョウガ、ローズマリー等々、手近なスパイスや香味野菜を加えるだけで、乾燥スパイスに慣らされた私たちには、驚きの味になります。少々、色々なものを入れても大丈夫、大胆に挑戦しましょう
  3. SATGE2で、茄子などの野菜を入れると、世間で見かける野菜入りカレーにもなります。ニンジンなどは下茹でが必要になります。市販の冷凍ミックスベジタブルで手抜きも可能です。
  4. ポイントは、材料(14)を焼いたときに出てきた、油脂がでた場合は、この美味しい油脂を小麦粉のグルテンでスープの中にコロイドとして分散させ、カレーソースにコクを出すところです。