ホウレンソウのカレーの作り方
 ホウレンソウのカレーは、見た目は緑色で不思議な感じですが、意外とおいしいです。 特に、霜の降りる寒い時期のホウレンソウは安く、味も良いです。
 ここでは、市販の「カレールー」は使っていません。カレーのダシは基本が チキンですから、ここでは、ヒガシマルのラーメンスープの元を 使っています。「ええっ!インド料理が、中華のラーメンのスープでぇ?」と思いますが、 実に馴染みます。それに、安いしね。
 香辛料を上手に選ぶと、カレー屋さんみたいな香りがしてきて、 かなりおいしく作れます。
 ミキサーと鍋を使った「準備」と、フライパンを使った「仕上げ」の2段階に分けて作ることで、色々なバリエーションの料理に発展できるように、また、つねに「出来たて風味」で食べられるように工夫しています。
 ドクは、スープを12人前分くらい作っておいて、必要に応じて少し づつ食べて行きます。

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主な道具
番号品名説明
(A)ミキサーミックスジュース作るあれ
(B)お鍋蓋のあるもの
(C)フライパンテフロン加工品が便利

材料(4人前くらい)
番号品名
(1)1カップ
(2)ホウレンソウ2束
(3)牛乳1カップ
(4)タマネギ中1玉
(5)ニンニク2片
(6)ラーメンスープの元粉末2袋(ヒガシマル)
(7)砂糖大匙1
(8)カレー粉20g(シャーウッド)
(9)ガラムマサラ7g(ヱスビー)
(10)カイエンペパーお好みで
(11)1カップ
(12)以上を煮たものを(12)とする4カップくらいできる
(13)サラダ油小さじ4
(14)鶏モモ肉300g
(15)小麦粉小さじ2

手順
STAGE1「準備」(ホウレンソウスープを作る)この部分は4人前です
  1. (1)をミキサーに入れて、洗って適当に切った(2)を順次入れて ペースト状にします。これを、鍋にいれます。
  2. (3)(4)(5)(6)(7)(8)(8)(10)をミキサーに入れて、皮を剥いて、適当に切った(4)を入れて ペースト状にします。これも、鍋に入れます。
  3. (11)をミキサーにいれて、攪拌し、鍋に入れます。これは、ミキサーの掃除 ですね。
  4. 鍋を火に掛け中火で煮立つまで加熱します。煮立ったら、蓋をして弱火で、 時々攪拌しながら、30分加熱します。粘りは付けていませんので、 それほど焦げ付くリスクはありません。
  5. 下ごしらえはここまでです。(12)のスープは小分けして冷凍して おいてもよいし、時々火を入れながら、日をもたすこともできます。 油を入れていませんので傷みにくいです。
SATGE2「仕上げ」(好みの料理に整える)この部分は1人前用です
  1. (12)をカップ一杯取り出しておく。
  2. (13)小さじ1をフライパンで熱して、小さめの一口に切った(14)70g を炒める。
  3. (14)がこんがり炒まったら、小皿に取り分けておく。
  4. フライパンに残った油で(15)小さじ半分を炒める。
  5. (15)が薄茶色になった瞬間にカップに取り出した(12)を一気に入れて 勢い良く混ぜる
  6. プレートに盛ったライスの横に出来たソースを掛ける。
  7. 小皿に取り分けた(14)をソースの上に並べる
 手抜きをするなら、(13)(14)(15)は炒めて、鍋に入れておけば良いで す。このとき、とろみが付いて焦げ付き易くなるので注意します。
 鶏モモ肉の代わりに、手羽元から外した肉をいれると、味が良くなります。 手羽元のまま入れても、野性味が増しますが…

 この「SATGE2」を色々と工夫すると、グラタンやパスタからキーマカレー まで、色々な料理に化けます。さて、今日から1週間、嫁さんは旅行に出かけます。その間、様々なホウレンソウカレーのバリエーションに挑戦してみましょう!

1週間!ホウレンソウカレー・マラソン
 予め申し上げますが、ここで紹介する料理はすべて「まかない」 です。「もてなし」料理ではありません。
 上に書いたレシピで、丁寧に料理すれば、ちゃんとした、レベルの高いホウレンソウカレーが作れるのは間違いありません。
 しかし、以下に紹介する料理は「ちゃちゃっ」と作れて「すぐ食べられる」という「嫁さん旅行中のサラリーマンのお手軽料理」であることをご理解ください。いずれも、10分〜30分で作れるものです。
 STAGE1の下ごしらえで、ホウレンソウ6束、玉ねぎ3個を ミキサーで処理し、たっぷりのスープを作りました。
 さて、今週1週間、日替わりで色々なホウレンソウカレーを 楽しむぞ!

月曜日:デッカイ鳥モモ肉のホウレンソウカレー
 鳥モモ肉は、身の方から包丁で切れ目を入れておく、火が通り 易くなる。
鳥モモ肉をサラダ油で焼く、先ず、皮の側からカリッとおいしく。ほんで、裏返して、身の方も焼く。
焼けたら、ご飯の横に「デーン」と乗せる。迫力にこだわらない なら、包丁で切ってから乗せても良い。
フライパンにはチキンから出た香ばしく、おいしい脂が 残っている。これが命!
残った脂の中に小麦粉を入れて、中火で加熱する。
小麦の芳しい香りがしてきたその時がタイミング!
小麦粉が焦げないように、すぐさま、ホウレンソウソースを カップ1すくい取って。
炒めた小麦粉の中に投入して、すばやくかき混ぜる。小麦粉の グルテンの働きで、チキンの脂成分がコロイドとなってソース の中に分散する。これが、所謂「コク」となる。
とろみがついて、チキンの旨みをたっぷり含んだほうれん草 カレーソースが完成。
ご飯+チキンの上に、ドバーッとかけて出来上がり。 感想:旨かった

ホウレンソウソースの保存法
毎日火を入れていれば腐ることは無いだろうけど、繰り返す加熱で、折角の緑色が損なわれては悲しい。そこで、一回分づつ、ダイソーの保存袋(小)にいれて、ボールにいれて冷蔵庫に保存することにしました。

火曜日朝:残った餃子のホウレンソウカレー
「あったので食べた」というだけの料理だが、何でもカレー に出来る実例の一つ。 油を敷いて、餃子を焼く(水を入れる)
お湯を入れて、蓋をし、ふっくらと蒸し焼きにしつつ、底面は カリッと焦げるように焼くとおいしい。
フライパンには餃子からでた、今ひとつ美味しそうじゃない脂が残っている。でも、捨てるのは惜しい。
 残った脂の中に小麦粉を入れて、中火で加熱する。
 昨日、一食分ずつパックにした、ホウレンソウスープを投入 して、攪拌する。
 カレーソースの出来上がり。
 ご飯にカレーソースを掛けて、餃子を並べる。あまり見たこと のない組み合わせになった。ソースが多すぎて、こぼれそうだ。
 感想:冷蔵庫の掃除ができた。「カレーに餃子が乗っている」 だたそれだけだった。でも、ホウレンソウのカレーは旨い。

火曜日夜:ビーフカレー
 牛肉が安売りでした。本場インドではご禁制のビーフカレーを 作ります。ちょっと、お肉が多いなぁ…。
 この肉は、ちゃんと「カレー用」と書いてあるぞ。きっと堅い肉だ。堅い肉好きです。
 塩、小麦粉、カレー粉、カイエン等をまぶして、下味を付けながらお肉を焼いてゆきます。
 いい感じに焼けたら、不足している分の油を加えます。
 小麦粉を加えて、こんがり炒めます。
 ホウレンソウスープを加えます。あれ、一袋では足りないぞ。今回は二袋加えます。お、沢山出来そうだ。
 生スパイスの風味を出すために、シャーウッドのタンドリー ペーストを少し加えます。値段は高いけど、少しでも効き目 が出ます。
 カレーソースの出来上がり。
 ご飯にカレーソースを掛けて、できあがり。じつは、この皿、 やたらにデカイ。後ろの食卓塩のビンと比べてください。3人前はあるなぁ。
 感想:ホウレンソウとビーフは以外に合います。但し、3人前食べると充実感がありすぎます。

水曜日朝:ホウレンソウドライカレー
 冷凍のチキンのミンチを少し炒めます。
 カレースープを投入します。ちょっと、多すぎたなぁ。
 ご飯を入れて、炒めます。
 ドライカレーの出来上がりです。ソースが多すぎて、 すこし、ベタッとなりました。

水曜日夜:ホウレンソウのペンネ
 今回はイタリアンで行ってみよう!
 ペンネの茹で上がりに一番時間がかかるので、まずは、ペンネを沸騰水に投入。(塩1つまみね)
 ホウレンソウスープに冷凍チキンミンチを入れて、秘伝の「ハバネロオリーブオイル」を加えます。このオイルの上品な辛味はちょっと他では真似できない。
 マッシュルームを入れたい所ですが、経済的な理由でエノキ茸を加えます。ペンネに絡めるので、ソースは十分煮詰めます。
 イタリアといえばバジル。うーん、生のバジルが使いたいが、冷凍庫で保存しているバジルで我慢。(スパイス類は冷凍庫に入れとくと、香りが長持ちしますよ)
 彩り、盛り付け、には一切工夫ないけど、こりゃ、めちゃおいしいでぇ〜。ハバネロオリーブ油とホウレンソウの旨みの合体やね。

木曜日朝:鶏レバーのホウレンソウ炒め
 半額レバーを冷凍していたのを思い出した。
 半解凍して、ザクザクと切って鍋へGO!
 肝料理には日本酒という先入観。
 おきまりの、ホウレンソウスープを投入。
 炒り煮にしたいので、フライパンに移動。レバーにはピリ辛が合うので、自作ハバネロオリーブ油を少々。
 ついでに、自作ハバネロケチャップを少々。これは、強烈に辛い 逸品。
 なんか、ええ匂いがしてきた。
 辛くて旨い。ビールが飲みたいのだが、これは朝食、これから出勤なので、我慢、我慢。

木曜日夜:ホウレンソウのグラタン
 シーフード、行きまーす!
 超手抜きの炒め方。まず、加熱していないフライパンに、 小麦粉、カレー粉、塩を適当にばら撒きます。
 材料を投入します。
 鍋を振ると、小麦粉等が満遍なく材料に付着します。容器も 汚れないし、粉類も全く無駄になりません。
 あとは、油少々を加えて、強火で炒めると、下ごしらえの 威力で、汁も出ず、ジューシーに炒め上がります。ええ感じ でしょ。
 お約束のホウレンソウスープを投入します。
 グラタンにするので、トロリとするくらいまで、煮詰めます。
 茹で上がったマカロニを加えて、
 ソース、具、マカロニをフライパン内で合えます。
 グラタン皿に入れて、チーズを振りかけて、
 既に材料には火が通っているので、オーブントースターで、 チーズが香ばしく焼ければ完成。
 はい、できあがり。海老がプリプリで旨かった。

金曜日朝:ホウレンソウのキーマカレー
 冷凍の鶏ひき肉を解凍。残念ながら市販のひき肉は、 ムネ肉等、安価な部位で作られていることが多く、 本来の風味に欠けます。本当は、手羽元や、アバラ から、根気良くセセッた肉を挽いたものがおいしい のです。
 今回は、ミンチを煮込んで、トロリとさせるタイプで はなくて、ミンチの一粒一粒が香ばしく、歯ごたえの あるタイプを目指します。
 下味材料(小麦、カイエン、塩)をフライパンに投入。 (もちろん点火してません)
 解凍したミンチを入れて下味材料を混ぜ合わせ、適当に混じった ところで、点火して強火にします。
 香ばしく炒めあがったところ。
 お約束のホウレンソウスープを投入し、とろみ付けの小麦粉を 入れます。
 ソースとチキンをからめます。
 ご飯に掛けてできあがり。香ばしく炒められたチキンの風味が堪能できますぜ。

金曜日夜:チキン手羽元のカレーチーズ焼きとホウレンソウのスープカレーのデラックスディナー
 ラストの金曜日のディナーは、贅沢に二品用意してみました。
 鶏手羽元はホウレンソウスープで3回に分けて合計30分くら い煮込んで、味を染み込ませ、軟骨がちょうどコリコリと食べられるように下ごしらえしてから、チーズとスープをかけて焼き上げています。
 軟骨は炊きすぎると、くにゃくにゃになるので、30分 がポイントです。
 スープカレーは、エノキ茸、玉ねぎ、キャベツ、その他野菜を 入れて、少々煮込み、野菜系スープカレーにしています。とろみ はつけていません。
 チキンを食べながらビールを飲み、ライスをスープカレーに 浸して食べる、これ、至悦であります。

土曜日朝:ホウレンソウカレーの焼きそば
 あ、スープが一回分残ってた。とりあえずあるもので、 食べよう。
 冷蔵庫にあっった、賞味期限をかなり過ぎた蕎麦、危険なので、 流水でよく洗ってヌメリを取ったうえで、徹底的に 炒める。(殺菌する)でも、腐敗によって出来た毒素は 消えないので、この方法は万全ではなく、大きなリスクを孕んでいる。
 ホウレンソウスープ、卵、をフライパンで和える。
 できあがり。色は茶蕎麦だが、味は、カレー焼き蕎麦(卵入り) 見た目より旨い。

ミッション終了
たくさん作ったホウレンソウソースも、とうとう、 全部なくなりました。即席料理ばっかりでしたが、 飽きずに1週間楽しむことができました。