接着剤
概要  ミニ四駆は本来接着剤のいらないプラモモデルですが、改造には、接着剤が不可欠です。ホイルにはポリプロピレン、FRPには、ポリエステルと、かなりの難接着素材が使用されているので、工夫が必要です。


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瞬間接着材用プライマー
 所謂「難接着樹脂」を接着する為の下処理剤。ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアセタール(デルリン、ジュラコン)であれば、良い処理をすれば、材料破断強度まで接着出来ます。
 4弗化エチレン重合体(テフロン)でも少しだけ接着します。3弗化塩化エチレン重合体(似非テフロン)なら、もう少し引っ付くと思います。
 写真は、ロックタイトの770で、匂いからして、ボンドアロンアルファのプラスティック用に付属するプライマと同様の薬剤と想像されます。120mlで1800円くらいで販売されています。

瞬間接着剤硬化促進剤
 瞬間接着剤を固める為の薬品、厚塗りして固まらない時に使うと効果がありますが、本来厚塗りしても接着力はそれほど向上しませんので、ご注意を。
 写真はスリーボンドの1796で、模型店でもよく見かけるもの

瞬間接着剤剥離剤
 瞬間接着剤を剥がす為の薬品、別に紹介している、100ショップのエナメルリムーバーでも良いのですが、リッチな気分ならこちら。
 写真は、スリーボンドな1795で、模型店でもよく見かけるもの

プラスティック用瞬間接着剤
 ミニ四駆のホイルはポリプロピレンで出来ているので、殆どの接着剤が効きません。この商品はプライマー(下塗り剤)を使用して、ポリプロピレンを接着出来る瞬間接着剤です。
 樹脂の表面をプライマーで荒らして、そこに、接着剤を付着させる様です。しかし、離型剤等が付いていたりすると、十分には接着しません。
 ポリエチレン、ポリプロピレンにも接着すると書いてあります。通常の小売店に在庫している接着剤で、PE、PPに付くのは、本品くらいです。
 しかし、下地が悪いと、パリッと取れる場合があるので、ホイルとタイヤの接着には、専らホットメルト接着剤を使用しています。
 DIYショップ等でこのようにパックして売られています。
 主に、ガラスエポキシのFRPの接着に使用しています。

ツリロンアルファ
 怪しい名前ですね。ご存知100円ショップで売っている、3グラム入りのお買い得な瞬間接着剤です。粘度も中程度で使いやすく、十分な接着力があり、良心的な商品です。
 乾燥剤が入っていませんが、冷凍室に保存すると開栓後も長持ちします。
 タイヤのコーティングにも多用しています。

エナメルリムーバー
 瞬間接着剤が指先に付くと、ツルツルして、作業がし難いです。エナメルリムーバーなら、アクリルも溶かすので、頑固な瞬間接着剤も奇麗に落ちます。
 写真の商品は100円ショップで売っているもので、成分はプロピレングリコールです。
 残念ながら、「モイスチャー成分:アロエエキス」とやらが入っているので、ベアリングの洗浄等には向きません。

ネイルエナメル
 これも100円ショップの商品で、ネイルエナメル(マニキュア)です。パール、ラメ、半透明、等、個性の有るカラーが100円で手に入り、クリアボディーの塗装にワンポイント加えるのに持ってこいです。
 大面積に塗ると、溶剤の種類の問題でカウルの強度を弱めるとの噂もあるので、注意が必要かも知れません。

アロンタイトUR
 国産の酸素遮断硬化型接着剤で、接着面の油膜にもかかわらず接着する特徴があります。(Uグレード)。
 接着力によって各種グレードがあり、用途により選択出来ます。
グレード用途
L/ULネジロック
R/UR固定用
S/US封止用
V/UV高粘度
 強い結着力が必要なミニ四駆ではRグレードが良いと思います。
 10cc入りの丁度言い大きさのボトルが480円と言う値段も嬉しいですし、ボトルの形状が安定していて転倒しにくく、良心的なお勧め品です。
 匂いで判断する限り、成分はロックタイト271等と類似のものと思われます。

ロックタイト271
 強力なネジロックで「永久固定タイプ」と呼ばれています。「ネジが壊れても外れない」程度の強度があると言うことでしょうか。
 酸素遮断硬化型なので、密閉された部分のみが硬化します。このため、塗りすぎたてはみ出した部分は決して硬化せず、簡単に拭き取れて便利です。
 プロペラシャフトへのギアの固定に使用しています。また、シャフトへのホイルの取り付けへの適用を実験中です。
 これは、250円のチューブで、小さすぎます。でも、2500円のボトルは大きすぎます。困ったものです。

アロン緩み度め
 これも使いやすい「酸素遮断硬化型」のネジロックで、こちらは、「また外せます」と言うものです。
 ちょっとしたネジの固定に重宝しています。特に耐久レースでは、入念にロックしています。

ホットメルト接着剤
 ホイルに良く付く接着剤です。但し、タイヤには付きにくいです。接着する温度は100度程度です。接着する両面が高温でないと、奇麗に接着出来ません。
 ホイルにタイヤを接着する際には、ホイルにはホットメルト接着剤をガンで薄く塗り硬化させ、タイヤの内側には、プライマーとして瞬間接着剤を塗り硬化させた後に、双方を嵌め合わせ、沸騰水に浸して溶かしたのちに、冷却します。

自由樹脂
 本来接着剤ではありませんが、シャーシに良く付きます。接着する温度は80度程度です。接着する両面が高温でないと、奇麗に接着出来ません。
 接着する両面を清拭して、お湯に浸けて溶かした樹脂を塗布し、お湯の中で接合します。シャーシや、ポリエステルFRPバンパーとなら、二度と外れないくらい接着します。外したい時は、お湯に浸けると取れます。硬さもあり、シャーシの改造には持ってこいです。