大爆笑!「アイレン謎解きコーナー」
懲りずに登場した「12月Bバージョン」 なんともうしましょうか、重ね重ね申し訳ないコーナーでございます
以下の記述について
 アイレンは、その背景を詮索したり、謎解したりするような、無粋な話ではなくて、しみじみと味わうタイプの話だと思うのだけど、やっぱり、色々と妄想してしまうのは、物語を楽しんでいる証拠であります。田中先生お許し下さい。

 「アイレンの背景はこれだ(2001年12月Bバージョン)」は以下の通りです。笑ってやってください。

 12月Bバージョンでは、NDFの単離実験がスペースラボ爆発事故の、ひいては、南半球災害の原因であると考えています。
 また、イクルに移植された他者を、単離実験の被験者であるあいのNDFであるとしています。

 ここまで来ると、もう「間違えているとか、正しいとか」ではありません。妄想でさえありません。傍目にみたら「この人、危険やから、話し掛けないようにしよう」という所に到達しております。

ドクにメイル(doku@newon.org)

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1.人類の発展

 破綻した資本主義体制に代わって出現した、効率的な新経済体制のもとで、人類は繁栄し、多くのコロニーを建造して宇宙にも進出し、南極は地球の玄関口「アースポート」として賑わった。
 また、人類は遺伝子を完全に解読し、そこから作り出される蛋白とその機能を分析し終えた。

2.温暖化と地域紛争

 そのような中、地球温暖化が顕著になり、極地の氷が溶解して海水面が上昇し始めた。原因は不明である。そして、海水面の上昇により、平地面積は極端に減少し、農業用地、生活用地ともに激減した。
 その結果、僅かとなった陸地を奪い合って、世界各地で紛争が発生した。とはいえ、大気候変動の為に、政府の機能や兵器の生産は停滞しており、前時代の遺物として廃棄を待っていた、生物兵器、化学兵器、核兵器を用いて、テロル、ゲリラ、といった小規模戦闘が、いつまでもダラダラと続いた。
 長年続いたこれらの紛争の為に、地球は汚染され、人口は激減した。そして、人口が、利用可能な陸地面積と釣り合ったところで、紛争は下火となった。

3.遺伝子改良によるサバイバル

 長年続いた戦禍によって、地球は汚染され、その環境では、人類は生存出来なかった。
 政府はすべての生物研究機関に、この環境から人類を救済する研究を推し進めるよう要請した。
 その要請を受けて、研究機関「NAGI」では、リーダーの薙博士が、遺伝子を改良し、人類と関連生物を汚染環境に適応させることに成功した。これによって、人類は汚染による絶滅の危機を逃れた。薙博士が「人類の母」と呼ばれる所以である。

4.人工進化と種の寿命

 さらに、薙博士はこれに飽き足らず、人類を究極の姿に進化させようとした。そして、スウィックス「ハルカ」を誕生させた。今まで自然に頼って進められたいた進化を、人類自身の力で行ったのだ。そして、遂には、「もはや生命に神秘は無い」とまで語られるまでになった。
 しかし、それは、傲慢な思い上がりでしかなかった。人類の生命力が低下し、人口の減少と文明の後退に歯止めがかからなくなり始めたのだ。種の老化である。人口統計は種の寿命があと200年しかない事を示していた。

5.種の寿命への抵抗

 無論世界中の研究機関が種の寿命を克服すべく研究を推進した。例えば、NAGIでは、さらに遺伝子を改良し、種の寿命にさえ打ち勝つ個体を作り出そうとした。しかし、この試みは、哀れな蛭子達を生み出しただけで、失敗に終わった。
 また、一部の研究者は、種の寿命等が、DNA以外の何処かで定義されていて、それが、DNAの機能を支配していると考え、これを「非DNA因子(Non DNA Facror=NDF)」と呼称して研究した。しかし、その在り処や働きは解明されそうにも無かったし、学会からは、オカルト的な亜流理論と見なされ、排斥、敬遠された。

5.危険な実験

 ある辺境のスペースラボが、ついに、NDFの正体を解明しようとしていた。しかし、NDFの実体は高エネルギー状態でしか観察出来ず、そのうえ、極めて不安定なものであった。つまり、人体を非常な高エネルギー状態に置くと、僅かだが、NDFが観測されるものの、まるで逃げ水のように、データ収集を逃れて消えてしまうのであった。
 そこで、スペースラボでは、さらに高エネルギーな状態を作り出す装置を開発し、NDFの実体を解明を目指した。
 しかし、この実験は被験者に大変な危険を伴う。そこで、闇市場から素体を入手して、被験者として利用することとなった。
 次に引用するのは、極秘とされた上、最終的には、抹消された実験時のボイスレコードである。

某博士:では実験を開始します。
助手A:ロイヤー発振器起動、電圧上昇します。
助手B:この実験が成功すれば、人類に未来が開けるんだよ。
助手E:あなた、こんなところにイクルを連れてきちゃだめじゃないですか。
助手B:記念すべき実験だよ、それに、私の作業とうに済んだ。あとはお偉い先生方の仕事さ。
助手C:コッククロフト・ウォーリントン回路接続、整流状態は正常
被験者:あー、あーい
某博士:回路を被験者に接続、ホイトストンブリッジを接続して計測を開始
助手B:ほら、エネルギーが大きいだけで、前の実験と同じだろう?。
助手F:NDF前兆現象観測、記録可能レベルまで3.2
助手E:でもみんな緊張してるわ。
助手A:発振器に異常共振、磁気回路が飽和しています。
助手C:レクタロイコア透磁率低下、熱変性、広がっています。 助手D:プレートコイル赤熱、冷却最大に、急げ
助手C:既に最大!
助手F:近づくな!危ない。
某博士:ラボの電源では、回路を焼き切る事はない、続行!
助手B:なんだか、うまく行っていないみたいだなぁ。
助手G:エネルギーが流入しています。バックゲートバイアスを超えます。
助手Bの息子:アブ〜
某博士:ウィーンブリッジを接続して、フィラメントで振幅を安定させろ。
助手F:電源異常、電源棟で火災発生。
某博士:実験中止、全電源を切断、クローバ回路を起動して、閉鎖しろ!
助手G:全回路ラッチアップ、復帰しません。
助手D:やった!NDFを観測、完全です!データを…

この失敗により、スペースラボは大爆発を起し、搭乗員は殆ど死亡した。
 このとき被験者であった少女のNDFは、実験により実体化したものの、それは逆に、装置の生み出す以上のエネルギーを生み出して、ラボを破壊してしまった。さらにそれは、体を離れて放射され、イクルに侵入したのである。

6.生存者

 この事故の生存者は、イクル、被験者、某博士の3名であった。その後、イクルはその遺伝子情報から、このスペースラボの搭乗者と判明し、その後、ラボで暮らすことになる。
 しかし、闇素体であった少女は、遺伝情報の登録がないので、救助された後も、身元不明のAGHとして処理され、アイレンの素体として、福祉課に引き取られた。

7.南半球災害

 事故の3人目の生き残りである某博士は、NDF解明の夢を捨てきれなかった。しかし、世間は前回の事故以来、NDF=危険と考えて、その研究を赦そうとはしなかった。
 このため某博士は、偽名を使って、南極にある研究機関にもぐりこみ、衛星兵器の開発と偽って、NDFの単離実験の準備を進めた。南極には、地球最大の発電施設があり、エネルギーも無尽蔵に利用できた。
 某博士以下、数名のグループが実験装置を起動したとき、その悲劇は起きた。すなわち、注入したエネルギーが何兆倍にも増幅されて、所謂「南半球災害」を引き起こしたのだ。
 同時に被験者のNDFは、放射され、今度は、コンピューターネットワークを通じて、世界のコンピューターに侵入した。
 このとき侵入したNDFが発生させたのが、後に世界を驚かせるHITOのイメージである。

8.あい誕生

 スペースラボの実験で、NDFを吹飛ばされ、抜け殻のようになった闇素体。彼女は永らく福祉課で凍結されていたが、ある日アイレンとしての使命を与えられて復活することになる。
 アイレンとして注入されたケミカル人格が奇しくもNDFの代用として機能したものの、彼女の辿った経緯は、通常のアイレンとはかけ離れたものであった。
 また、本来のNDFとは違うもう一つのNDFに侵入されたイクルも、その拒絶反応に苦しんだ。加えて、NDFの拒絶反応は、いくらDNAのレベルで検査しても、原因不明で、治療の術が無かった。
 しかし、ラボでは、イクルの症状に、NDFの臭いを嗅ぎ取り、その研究を続けた、しかし、常エネルギー状態でいくら検査を重ねても、NDF二倍体であるイクルの秘密を解き明かすことは出来なかった。

9.出会い

 そして、イクルと、アイレンとなった被験者が、福祉課の素体保存室で出会う事になる。これが、アイレンの物語の発端である。
 イクルは数ある素体の中から、ただ一体だけに、本能的な強い興味を感じた。何故なら、高エネルギーによって活性化されたNDFによって生殖能力を維持しているイクルは、地上では生殖の相手を見つけることが出来ずに絶望していたが、凍結されたその少女に、自分の生殖相手としての可能性を感じ取り、本能的に生気を取り戻したのである。
 少女は、種の寿命を定め、生殖を抑制していたNDFを吹飛ばされ、アイレンとしてのケミカル人格をインプリントされていたゆえに、生殖能力を持っていたのである。