人形の帽子の木型
概要  MDXの練習に丁度良いので、Mars氏より依頼のあった、人形の帽子に使う木型を作りました。

 MDXで木材を削るコツは、木の繊維に直角に刃物を動かすことです。繊維と平行に動かすと、長い切りくずが出て、トラブルの元になります。

 しかし、木材は、繊維質なので、どうしても、仕上がりがざらざらします。精密な仕上げが必要なら、ケミウッドやABSの方が望ましいです。とは言え、木材は(とくに2×4材は)安価なので、手軽です。


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図面
 例によって、こういった図面が来るわけですな。

設計
 3次元CADで図面を入力します。単純な形なので、特に工夫は必要ありません。

レンダリング
 ちょっと、出来あがりを見てみよう、という場合は、レンダリングしてみます。まだ、ありもしないものが、まるで、作ったように見えます。
 ラオ博士はこういったものを、「愚かな幻」と呼んでいます。ドクもそう思います。そこで、これらのデータをバーチャルから、リアルに変換します。

MDX頑張る1
 あとは、MDXが頑張ってくれます。  MDXは、おまけについてきたボックスに入っているので、傍目には、何を頑張っているのか分かりません。

MDX頑張る2
 箱の中では、もくもくと切削を続けています。人間では、到底不可能な根気良さで、切りこみ0.2ミリで、10時間くらいかかって、削り終わります。
 但し、木材を削る場合は、繊維に直角方向に刃物を動かすようにプログラムしないと、長い切りくずが出て、刃物に巻きつくなどのトラブルが起きます。

出来あがり
 予定通りの物が出来あがります。
 いったい、どんな帽子が出来るのか、それは、Mars氏のHPでそのうち、ご覧頂けるのではないでしょうか。