PIC-OSCILLO-32
PIC32MX120による最小構成の
3チャンネル1Mspsオシロスコープ
ご案内
動作の様子ムービー
PIC32は安価で豊富な周辺が搭載されています。CPUがMIPSになってしまったので、従来のPICらしい良さは少なくなったように感じる点が残念ですが、安さはおおいに魅力があります。
サンプルプログラムとして3現象オシロスコープ(PC接続用)を作成してみました。最高速の1Mサンプル/秒で測定しているので、オシロとしては遅いものの、ちょっとしたチェックには重宝します。
PC接続型ですから、小さくて邪魔にならず、また、測定部はフォトカプラでPCと絶縁されているので、テスターのようにハイサイドの抵抗の両端電圧波形を測ることもできます。
多現象測定にはオルタナティブ方式で対応していますので、3現象時でも1Mサンプル/秒の測定が可能です。逆に同時値を得ることはできません。
測定チャンネル以外のトリガを検出するために、AD変換と同期させたタイマーと、コンパレータ、インプットキャプチャを使用しています。
概要
最低限の部品で構成しているので、秋月のC基板に実装することができます。レンジ切り替えはピンヘッダに入力コネクタを差し替えて行います。
PICKIT3と専用接続ケーブル(ピンの並びが異なり、VPPが離れている)でプログラムを書き込みます。
CPUとソフト
ピンはこのように使っています。使ったPICは周辺機器の入出力を好みのPINに割り当てられるので、P板の都合等で端子を変更できて便利です。
PICのプログラムはMPLABで、PCのプログラムは「いにしえの」VB6で作成しています。
ソースと実行ファイル(sourceandexe.zip)
回路と基板
回路はこのようになっています。試作品で感じた問題を反映しているので、写真の基板とは多少異なります。またそれゆえ、間違いがあるかも知れません。 プッシュプルで使用することで、安物のフォトカプラでも、57.6kbpsのCOM通信を可能にしています。心残りは入力回路で、コストダウンのためにプリアンプが入っておらず、入力インピーダンスが低いです。AD8656などのバッファアンプを入れて、アッテネーターの抵抗値を1桁大きくすると解決できます。
基板はこのようになっています。試作品で感じた問題を反映しているので、写真の基板とは多少異なります。またそれゆえ、間違いがあるかも知れません。8ビット精度で使っているので、アナロググラウンドとデジタルグラウンドを分けていません。
回路図上にある0.4Vレンジの端子は、基板では省略しています。(インピーダンスが低くて、太子橋いまいち使いにくいです)
試作品の基板はこのような感じ。手持ちを切らせていたので、保護用のツェーナーが入っていません。ピンヘッダもやたらでかいです。(秋月のL型ピンヘッダを切って使うのが良いと思います)
自作品のはんだ付けには、鉛入りはんだを使いましょう。鉛フリーはんだはトラブルが多いです。鉛入りはんだは「使いやすく」「丈夫で長持ち」「結局お得」です。いまでも航空宇宙用途は鉛入りはんだですよ。
部品
部品表を作るのが面倒なので、秋月のページで選んでみました。ものすごい金額になりました。と、いうのも、1本しか使わないLEDが、100本入一袋となっていたりするからです。このままでは、秋月のLCD付きオシロキットの方が安いですね。「こんな部品を使ってるんだな」という参考にしてください。
この通りに買うと、たくさん部品が残って勿体無いです。(選んでいる部品は「まとめ買いでお得」なタイプではありますが…)
また、秋月のTLP621−2はGBランク品を保障していません。しかし、写真にGBランク品が商品写真に写っているので、選択しています。(実際は共立でGB品を買いました)
232Cケーブルは本器では「デジットで売っているSEGAとかいたDSUB9PINのケーブル」(60円)を使っています。ここでは、232Cケーブルを買って、半分に切って使うことになっています。
若干の色つきビニール撚電線と、φ2の熱収縮チューブが必要ですが、秋月に無かったので記載されていません。あ、「基板用トグルスイッチ3P(スリム)P-02399」が抜けてました。
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DOKUについて
メイル(doku@newon.org)
「DOKU」は医者を意味しません。「DOKU」は日本語の単語「DOKUTOKU」に由来します。また、それはユニークとオリジナルを意味します。