刃物研磨器
概要  細君の命令で包丁を研ぐ事が結構あります。どうせ研ぐのであれば、少しでも良く切れるように研ぎたいと考えるのが人情です。
 砥石で包丁を研ぐと、確かに良く切れるようにはなりますが、剃刀と比べると、まだまだです。

 そこで、包丁研ぎ器を、コンパウンドを利用した研ぎ器に改造して、「産毛も剃れる」程の切れ味を実現しました。

 包丁だけではなくて、ノミ、彫刻刀、カッターナイフ、等、何でも良く切れるように遂げます。新品のカッターナイフの刃を研いで、もっと切れるように出来るのは、なかなかの快感です。


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刃物研ぎ器
 これが改造した研ぎ器です。砥石の代わりに、ポリエチレンの傘型の円盤が取りつけられています。

ダイアの砥石
 こちらは、はじめに付属しているダイアモンドの砥石です。刃が毀れたりしていたら、まずこちらで、形を整えます。とはいえ、この砥石で出せる切れ味には限度があります。
 また、砥石固定ネジの、芯がずれている為に、砥石の回転が波打っていたので、芯を出しして修正しています。

ポリエチレンの円盤
 ポリエチレンの円盤は、100円ショップで売っている俎板を削り出して作ったものです。
 円盤は上面を傘型に加工します。さもないと、研磨していない方で、刃物が円盤に切りこんでしまいます。

起動コンデンサ
 何と!、起動コンデンサを外してしまいます。これによって、最初に回す向きによって、どちらにでも回転させる事が出来る様になります。

左面を研ぐ
 円盤に「青棒」と呼ばれるコンパウンドを付け(写真では付けていません)、円盤を反時計回りに回転させて、刃物の左面を研ぎます。
 円盤の回転は、通常の砥石とは逆で、トレーリング方向に回転させます。さもないと、刃物が円盤に切りこんでしまいます。

右面を研ぐ
 同じく、円盤を時計回りに回転させて、刃物の右面を研ぎます。もちろん、片刃の刃物は、どちらか一面だけ研ぎます。


実演コーナー
 愛用の「オルファ切り出しナイフS型」(いまどき180円で、実にしっかりした作りです。刃材は、SK−2と思われます)を研いでみます。


研ぎ上がり
 研いだ面が鏡面になっているのが、特徴です。研ぐ角度は2段に付けます。
 まず、緩やかな傾きで大きく研ぎ(このときは、ダイアの砥石が良い場合が多いです)その次に、最初の角度より、5〜10度くらい刃を立てて、ポリエチレン円盤にコンパウンドを付けて研ぎます。


切れ味
 腕の皮膚を軽く剃ると、産毛が綺麗に剃れています。