ケース代300円!ポートマルチプライヤを使った
SATA大容量ストレージ
 ダイソーの「積み重ねコンテナ(中)A-073」はハードディスクの横幅にピッタリ です。これを3つ使い、5台のハードディスク、ポートマルチプライア、 電源装置、ファンを取り付けて外付けストレージを作りました。
 安くなってきた1TのHDを5台内蔵すれば、5Tの容量を確保 できます。
 冷却方法を工夫しているので、本気は複数台を密着して設置することが 可能です。SATAカード(SATA2EI3-LPPCI)の4つのポートすべてに 本機を接続すれば20TBの容量を確保でき、そのときのケース費用は 1200円と格安です。
 作りやすくて、コンパクトで、HDの冷却状態も良く、何より ケース代が安いのが特徴です。
部品表
品名メーカー品番数量
ケースダイソー積み重ねコンテナ(中)
A-073
3
ポートマルチプライア玄人志向PM5P-SATA21
ハードディスクウエスタンデジタルWD10EACS5
電源コンフィデンス2000用ジャンク品1
ファンミネベア□92 12V 0.56A2
SATAカード玄人志向SATA2EI3-LPPCI1
SATA電源ケーブル遊休品(2口用)3
FD用電源ケーブル遊休品
(マルチプライア用)
1
SATAケーブル遊休品5
ESATAケーブル遊休品1
PCIBM6881-32J1

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外観


 上の写真は本機を前から見たところです。前面に設けられた複数の丸穴は HD冷却用の空気の取り入れ口です。このような穴は「竹の子ドリル」を使う と簡単に開けることができます。
 ケースのサイドの穴は養生テープで塞いであり、空気は前から後ろに 向かってのみ流れます。
 本機は3個のコンテナで構成されており、前から順に、 「マルチプライヤ部」「HD部」「電源部」となっています。
 各部分はコンテナの縁に穴を開け、4本のM3ビスで連結されてい ます。
 下の写真は本機を後ろから見たところです。前面から吸い込まれた 空気は背面のファンから排気されます。このため、本機を 複数台密着して設置しても、冷却用の空気流は確保されます。

マルチプライア部


 本機前部を構成するマルチプライア部です。SATAポート マルチプライアを格納し、SATAケーブルをカバーしています。
 前面の右下にESATAコネクタがあります。PCから出たケーブル はこのコネクタへ接続します。
 この写真は、空気取り入れ穴を開ける前のものです。
 ポートマルチプライアは意外と発熱するので、空気流を確保し てやる必要があります。

HD部


 本機中央部を構成するHD部です。5ミリ程度の隙間を 空けて5台のHDが固定されています。
 HD間の隙間は狭いですが、その隙間を空気が流れるので、冷却には 問題ありません。
 とりわけ、WD10EACSは発熱が少なく、夏場も安心な ドライブです。速度を要求されないコンテンツストレージ には、このようなドライブが適すると思います。
 コンテナの底には空気の通過穴が設けてあります。 HDの隙間を流れた空気は、この穴を通過して電源部へと 吸い込まれてゆきます。

SATAの配線
 マルチプライア部とHD部はSATAケーブルで接続されます。 ケーブルが長すぎるので、持て余しています。本当なら30cm程度の 短いSATAケーブルを使いたいところですが、家にあったものが、 60〜70cmのケーブルだったので、無理に使っています。

電源部

 コンテナの底面には2つのファンを取り付けています。ファンは12V 用ですが、5Vでゆっくりと回転させています。大きなファンをゆっくり 回して風量を稼ぐ方が、静かで長持ちします。
 コンテナの内部には、電源基板を取り付けています。

密着設置可能

妄想図
 前面から吸気し、背面に排気する構造なので、妄想図のように、 密着して複数台を設置することが可能です。図の状態で、20TB (将来はドライブ1台でこのくらいいくだろうな)、ケース代は 1200円です。

PC側の工夫

SATAカードとケーブル

ケーブルレイアウト

外側の処理

内側の処理
 内部用ポートからSATAを引き出しています。ケーブルは、 カードのプレートに長穴を開けてその中を通して外に出します。 長穴の横に、基板用スペーサーを裏表に取り付けて、これに、 結束バンドで固定しています。
 このように工作することで、ラッチの有無によらず、コネクタが 抜けることがなくなります。また、コネクタが横に引かれて壊れる ことも無くなります。