モデラ用エンドミル
概要  MDXでは長いエンドミルを良く使います。市販のエンドミルは高価なので、ドリルロッドを削って自作しています。

 MDXの削り方はワンパターンなので、その癖を利用すれば、難しい細工なしで、実用的なエンドミルを作ることができます。

 しかし、刃のつけ方にはコツがあり、間違えると、モーターに負担がかかるなど、トラブルもありえますから、エンドミルの再研削などを十分訓練した方向けの方法です。


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全体
 刃長30ミリ、直径3ミリのエンドミルです。ロングタイプですが、首の部分が丸棒なので、剛性はかなりあります。
 焼き入れは先端のみ行っています。相手がプラスティックですから、焼戻しはしていません。この方が切れ味が長持ちします。

先端
 刃は先端だけに付いており、それ以外は丸棒です。こんなもので、削れるのか?と思いますが、MDXは、たかだか0.3ミリ程度の切りこみで加工するので、先端だけが切れれば利用出来る訳です。
 また、垂直の深い加工面をなぞるときに、刃の付いていない部分がこすれないように、首の部分は、先端より僅かに細くなっています。

先端
 細い丸ヤスリ(実は、ダイアモンド糸鋸の歯)で2方向から溝加工して、刃を作り、あとは、円周と底面に逃げ角を付けます。
 MDXの切削は、主に横方向に進むので、底刃より、側刃の切れ味が重要です。ですから、側刃には大きなスクイ角(プラスティック相手ですから思いきって付けて大丈夫です)をつけて、綺麗に研ぎ上げます。