メタルソー用アーバー
概要  軟弱フライス盤で大きな体積を削り取るのは実に大変です。キリコも沢山出て掃除も大変です。そこで、ちょっとした部分ならメタルソーで切り取ってしまうのが近道です。
 簡単に作れて、プロクソンで使える6ミリシャンクのメタルソーアーバーをご紹介します。


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下から見たところ
 プロクソンの小さな丸鋸盤に使う、目の細かい方の鋸刃をつけています。木材、アルミ用ということですが、S45Cでも問題無く切断できました。
 切断時に材料やバイスに衝突する事が多いので、鋸刃から先の部分は出来るだけ薄くしてあります。

上から見たところ
 鋸刃を固定するナットは上面から締め込みます。この方法では、@もし鋸刃が食い込んで、力が加わった時に、ねじが緩んで空転し、鋸刃の破損を防いでくれますし、A下面にはねじがありませんので、鋸刃から下への突き出しを短く出来ます。

分解したところ
 材料は、ボルトとナットです。ですから、ネジ切り作業は不要です。
 ボルトの頭を三つ爪で咥えて、シャンク部と、鋸刃固定部を咥え直さずに加工(センタ仕事がお勧め)すれば、完璧に芯がでます。
 その後で、ナットをボルトに締結して、シャンク部を三つ爪で加えて、六角部が丸になるまで、旋削し、そのまま、フライスでスパナが食いつくように、2箇所平らに削れば出来あがりです。
 ボルトとナットを材料に使っているので、加工は簡単になりますが、焼き入れ硬化できないのが、難点です。今のところ、特に焼きが入ってないので、困ることはありませんが、何度もナットを締めていると、角がダレルと思います。