モデラ職人(モデラマニュアル制御プログラム)
概要  位置合わせや、ちょっとした加工を行う目的で、MODELAを手動で制御したい場合があります。

 本ソフトはこのような場合に利用するもので、刃物の移動とスピンドルの回転を任意に制御できる他、直線、四角形、円の加工をマニュアルで行うことが出来ます。

 つまり、フライス盤感覚でモデラを利用するためのソフトです。

<重要な警告>

 本ソフトは工作機械操作の専門家を対象としており、MODELAを自由に制御できます。このため、操作を誤ると、テーブルを穿孔する、刃物を折る、本体を破損する等、装置を破壊する可能性があります。同時に、操作の内容によっては、怪我、失明など致命的な障害を受ける可能性があります。
 ドク及び、その関係者は本ソフトとその利用、及びその影響として生じるいかなる状況に対しても、一切の責任を負いません。

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機能
 本ソフトの機能は次の通りです。
 項目
 内容
位置制御機能
 キーボードからの座標入力、マウスによるスクロールバーの操作、ジョイスティックによるボタン操作によって、刃物の位置を移動させることが出来ます。
位置合わせ機能
 3系統の座標設定を加算して動作するため、材料の任意の位置を原点として設定して、相対座標による加工が出来ます。
スピンドル制御
 スピンドルの回転は任意にON/OFF出来ます。
加工機能
 穴あけ、直線、四角形、塗りつぶし四角形、円、塗りつぶし円、の6種類の加工が出来ます。
切削条件の指定
 垂直、水平の切りこみ量、切りこみ速度を任意に設定できます。
安全機能
 刃物を安全に移動させるために、退避、待機を行ったり、深く加工しすぎる事が無いように、Z制限最低高さが指定できます。
共存機能
 モデラをプリンタドライバーを経由して制御するので、MODELA PLAYERとの併用が可能です。従って、本ソフトで材料の位置合わせをして、MODELA PLAYERで加工する等の組み合わせ制御が可能です。

モデラの検出
 プログラムを起動すると、プリンタの中からモデラを探します。見つかるとこの画面を表示します。
 モデラが見つからない場合は、その旨表示して、本ソフトは起動しません。

制御画面
 コントロール
 説明
 基本制御フレーム
 ここでは、刃物の移動とスピンドルの回転を制御します
 刃物は、XYZの座標を直接入力する、スクロールバーを操作する、ジョイスティックを操作する、の3つの方法で動かすことができます。
 退避
 チェックする事により、刃物は最高位置へと退避します。材料を取りつけたり、刃物を交換するときに利用します。
 スピンドル
 スピンドルの回転をON/OFFします。
 スピンドル抑制
 後で説明する加工制御を、スピンドルを回転させずに行います。つまり、本欄にチェックがあると、スピンドルは回転しません。
 ジョイスティック微動
 本欄にチェックがあると、ジョイスティックのボタンの移動量は、25μmとなります、チェックの無い場合は、1mmとなります。
 待機
 登録された待機高に刃物を待機させます。加工の途中で刃物を移動させるときに、手早く移動できます。
 待機高と待機高設定
 クリックすることで、現在の刃物の高さ+2mmを待機高として設定します。待機高さは直接入力も可能です。
 Z制限
 指示があっても、これより下に刃物を動かさない最低の高さを設定します。これによって、テーブルを削る危険を防ぐ事ができます。クリックすることで、設定ボタンのクリックで、現在の刃物の高をZ制限高として設定します。制限高は直接入力も可能です。
 位置合わせフレーム
 材料に刃物の位置を合わせる目的で刃物を移動します。ここで設定した値は、基本制御で設定した値と加算されて刃物を動かします。
 刃物は、XYZの座標を直接入力する、スクロールバーを操作する、の2つの方法で動かすことができます。  リセットボタンをクリックすると、座標はすべて0に初期化されます。
 加工制御フレーム
 ここでは、穴あけ、直線、四角形、円、の加工を行います。
 相対位置設定
 基本制御と、位置合わせで設定した位置を基準として、加工の目的で刃物を動かします。
 刃物は、XYZの座標を直接入力する、スクロールバーを操作する、の2つの方法で動かすことができます。
 開始位置
 加工を開始する位置を指定します。
 開始位置設定
 現在の相対位置を加工開始位置として設定します。
 開始位置移動
 設定された位置へ刃物を移動します。
 終了位置
 加工を終了する位置を指定します。
 終了位置設定
 現在の相対位置を加工終了位置として設定します。
 終了位置移動
 設定された位置へ刃物を移動します。
 深さ
 加工の深さを指定します。
 Z切りこみ
 一度に削り込む深さを指定します。深さがここで指定された値より深い場合は、加工を繰り返して、順次切りこんでゆきます。
 XY切りこみ
 一度に削り込む幅を指定します。
 半径
 円加工を行う場合の刃物の回転半径を指定します。
 Z速度
 刃物の垂直移動の速度を指定します。
 XY速度
 刃物の横移動の速度を指定します。
 加工種別
 加工の種類を指定します。
 穴あけ
 垂直に刃物を動かして、開始位置に穴を開けます。
 直線  開始位置と終了位置を結ぶ直線の溝を削ります。
 四角形
 四角形の溝を削ります
 塗りつぶし四角形
 四角い穴を開けます
 円
 刃物を螺旋状に回転させて、円形の溝を削ります。
 塗りつぶし円
 丸い穴を削ります。

ソースリスト

ご注意(ダウンロードの前に必ずお読み下さい)
 上記にかかわらず、特例的に以下のソースリストをダウンロード頂くことと、これを、趣味の範囲内でご参考頂けます。

<重要な警告>

 本ソフトを使用することで、テーブルを穿孔する、刃物を折る、本体を破損する等、装置を破壊する可能性があります。同時に、怪我、失明など致命的な障害を受ける可能性があります。
 また、本ソフトは必要なだけのテストとデバッグが行われておらず、不慮の障害を発生し、より致命的な結果を生じる可能性があります。
 さらに、本ソフトは、技術的な参考の目的で、現状ありすがたのままで提供されるもので、一切の保守がありません。
 もちろん、ドク及び、その関係者は本ソフトとその利用、及びその影響として生じるいかなる状況に対しても、一切の責任を負いません。

MDX職人のソースリストダウンロード
mdxctl.lzh(約12Kバイト)

 本プログラムはVB6の文法で記述されています。実行にはVB6が必要です。
 技術的には、プリンタのパススルー制御と、ユーザーコントロールによるプログラム簡素化をごらん頂けます。